薫製倶楽部、紅麹のプベルル酸分析記録巡る大阪市の公文書不存在決定を公表
岡山県都窪郡早島町で薫製食品の製造販売を手がける株式会社薫製倶楽部は、小林製薬の紅麹製品問題に関して大阪市長宛てに行った公文書公開請求の結果を公表しました。同社が求めた青カビ由来のプベルル酸と製品中のプベルル酸との同一性を確認した分析記録について、大阪市から文書が存在しないことによる非公開決定通知書を受領したとしています。
公文書公開請求の経緯と請求内容
大阪市は、第3回大阪市食中毒対策本部会議資料および令和7年3月19日公表の食中毒詳報において、小林製薬旧大阪工場の拭き取り検体から分離された青カビの産生物からプベルル酸を検出した旨を公表しています。
これに対し薫製倶楽部は、青カビを発生源とする結論に至る根拠を確認するため、令和8年8月13日付で公文書公開請求を行いました。請求内容には、当該青カビが産生したプベルル酸と製品中のプベルル酸との同一性を確認した分析記録(保持時間、質量分析・NMR等による対比を含む)や、確認・調査を実施しなかった場合の判断記録が含まれています。
大阪市による不存在を理由とした非公開決定
令和8年8月27日付で大阪市が発行した決定通知書(大大保第8306号)によると、大阪市は対象となる公文書を作成または取得していないため、実際に存在しないとして非公開を決定しました。
大阪市は回答の中で、同定した菌株検体が産生したと考えられるプベルル酸の分析記録と、紅麹配合食品3製品(紅麹コレステヘルプ、ナイシヘルプ+コレステロール、ナットウキナーゼさらさら粒GOLD)の一部のロット検体から検出されたプベルル酸の分析記録を確認し、同一物質であると推定した事実はあるとしつつも、各分析記録の比較を行ったことを示す文書を作成または取得した記録はないとしています。
薫製倶楽部の見解と整理
薫製倶楽部は、食中毒詳報における記述が青カビ側と製品側の物質の同一性を前提としていると指摘しています。今回の決定通知により、同一性の判断は推定であり、両者の分析記録の比較を示す公文書が作成・取得されていないことが確認されたと同社は受け止めています。
同社によると、一般に二つの試料中の物質を同一と判断するには保持時間の一致や質量分析、NMRによる対比などの手続が用いられるとし、今回の公開請求に対する大阪市の回答は公文書の保有状況を示すものであり、科学的知見一般の存否や因果関係、違法性を判断するものではないと付記しています。
提出中の書面と今後の予定
薫製倶楽部は、このほかにも行政機関に対して書面の提出や情報公開請求を行っており、回答を受領した後に内容を報告する予定としています。
- 令和8年8月18日付 質問書(第2):大阪市保健所長宛て、回答期限は令和8年9月1日
- 令和8年8月22日付 最終要求書:大阪市保健所長宛て、回答期限は令和8年9月4日
- 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所への法人文書公開請求2件:決定期限は令和8年9月1日および9月2日(同研究所からの延長通知による)
会社概要
- 会社名:株式会社薫製倶楽部
- 所在地:岡山県都窪郡早島町前潟611-1
- 代表者:代表取締役・薬剤師 森 雅昭
- 事業内容:薫製食品の製造販売(ブランド:倉敷ソーセージ)
- 公式URL:https://kunsei.com/archives/category/benikoji
本記事は株式会社薫製倶楽部の発表をもとに作成。

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