ジェネシア・ベンチャーズ、電池開発デジタル化のBeffに追加出資
株式会社ジェネシア・ベンチャーズは、運用するGenesia Venture Fund 4号を通じ、電池開発・製造プロセスのデジタル化プラットフォームを提供するBeff株式会社のシリーズAラウンドにおいて追加出資を実施しました。Beffに対する出資はシードラウンドに続くもので、同ラウンドには三菱UFJキャピタル株式会社も出資者として参加しています。
出資の背景と解決を目指す課題
電池産業では、サプライチェーンの自国化や技術の多角化を背景に「多品種・高効率なローカル生産」への構造転換が進んでいます。一方で、製造ノウハウの属人化や技術者不足、歩留まり改善の難しさによる廃棄の発生、量産立ち上げの長期化といった課題が存在しています。
日産自動車やトヨタ自動車で電池開発を経験した長野幸大氏と、日産自動車やメルセデス・ベンツで先行開発などを手掛けた天貝俊介氏が率いるBeffは、現場の暗黙知をデータ化し、開発・製造プロセスを高度化するインフラの構築を進めています。
Beffは、電池開発から量産検証までのプロセスをデジタル化する「電池製造の基幹システム」を展開しています。
- Beff Navigator(Virtual Factory Platform):独自開発の解析モデルを用い、材料データや設計図、測定結果などの情報を統合して開発期間の短縮を図るソフトウェア
- Real Factory Platform:自社ラボを拠点に製造条件や検査結果のパラメータを活用し、プロセスのデジタル化によって製造工程の課題解決や不良防止を支援する仕組み
同社はこれら2つのプラットフォームを掛け合わせ、電池データ連携による基幹システム事業を中核として展開しています。
調達資金の使途と今後の展望
今回調達した資金は、グローバル人材の採用強化、自社ラボへの設備投資および拡充、プラットフォーム機能の開発加速、顧客支援体制の強化に充てられる予定です。
今後は機能拡張や自社ラボの増強、グローバル展開を推進し、ハードウェアとソフトウェアが一体となった開発基盤の強化を通じて、電池産業における標準インフラの確立を目指すとしています。
出資を担当したジェネシア・ベンチャーズの曽我部崇氏は、材料・工程・品質を横断する生産知を蓄積して次の開発へ還元できる点や、データ蓄積により開発・量産の精度が高まる構造に競争優位性があるとして投資を決定したと述べています。
会社概要
Beff株式会社
- 設立:2023年7月
- 所在地:東京都千代田区大手町2丁目2番1号 新大手町ビル3階 0club
- 代表者:代表取締役 Co-CEO 長野 幸大/代表取締役 Co-CEO 天貝 俊介
- 事業内容:電池開発・製造プロセスのデジタル化プラットフォームの提供および電池データ連携による基幹システム事業の展開
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
- 設立:2016年8月
- 本社:東京都渋谷区道玄坂1-10-5 渋谷プレイス3F Orbit Shibuya内
- 代表者:代表取締役/General Partner 田島 聡一
本記事は株式会社ジェネシア・ベンチャーズの発表をもとに作成。
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