NPO法人SKY、内閣府採択の中高年男性エンゲージメント向上モデル事業を実施へ
NPO法人SKYは、中高年男性の心理状態やエンゲージメントを測定し、企業へフィードバックを行う「中高年男性エンゲージメント向上モデル事業」を実施します。本事業は内閣府に採択されたモデル調査として展開されます。
中高年男性が直面する心理的課題と支援の現状


毎年9月10日から16日は厚生労働省や内閣府を中心とした「自殺予防週間」が実施されています。日本の自殺統計において40代から60代の男性は自殺率が高い層となっています。この年代は家庭や地域、職場での役割が重なることで心理的負荷が高まりやすいとされています。
キャリア心理学においては、40代から60代は役割の変化や自己概念の揺らぎが生じる「中年の危機(Midlife Crisis)」の時期と位置づけられています。特に就職氷河期などを経験した世代の男性は、時代背景から心理的な揺らぎが出やすい傾向があるとされています。一方で、企業のメンタルヘルス対策は若手や女性が中心となりやすく、中高年男性への支援が十分に行き届いていない現状が指摘されています。

人的資本経営における中高年男性層の重要性
厚生労働省の労働経済の分析によると、2015年と比較して45歳以上の中高年層が増加傾向にあります。企業において中高年男性は、若手のロールモデルや経営層との橋渡し役、組織文化の体現者といった役割を担っています。

そのため、この層の心理的安定やエンゲージメントの低下は、若手のキャリア形成や職場の心理的安全性、生産性などに影響を及ぼし、人的資本価値の毀損につながる可能性があるとされています。
内閣府採択モデル事業の概要

NPO法人SKYが実施する本事業は、中高年男性が抱えやすい心理的揺らぎやキャリア上の課題を測定・可視化し、組織の状態と照らし合わせたレポートとして企業にフィードバックする取り組みです。

本事業を通じて提供される価値として、以下の点が挙げられています。
- 人的資本開示の指標:経営戦略と人材戦略の連動を示すためのエンゲージメントや心理的安全性の把握
- 組織文化の改善:中高年層の安定によるロールモデル機能と組織文化の健全化
- 若手のエンゲージメント向上:中高年層の安定を通じた将来キャリアの明確化と組織への信頼向上
- 経営層との対話促進:現場と経営をつなぐ建設的なコミュニケーションの創出
本記事はNPO法人SKYの発表をもとに作成しました。

ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



