東北大の特許譲渡受けたMangaChatがDBS財団から約3,000万円獲得
東北大学からの特許譲渡を受けた子ども向けメンタルヘルスAI企業のMangaChat Global Pte. Ltd.が、DBS財団の助成金約3,000万円を獲得しました。同社は、Piece Futureが東北大学産学連携機構およびパナソニック ホールディングス株式会社と共同で開催した「IPHatch® in Sendai」を通じて特許譲渡を実現しており、日本の大学として初のIPHatch®活用事例となります。獲得した資金は、同社の主要な投資項目であるAI Help-Botおよび健康スクリーニングツールの開発などに充てられます。
特許技術を基盤としたメンタルヘルス支援ツールの開発
MangaChatが譲渡を受けた東北大学の特許技術は、同社のAIヘルススクリーニング機能の中核を担っています。同社は現在、シンガポールや台湾を中心に163の教育機関・NPO・医療機関に導入され、15万人以上のユーザーにサービスを提供しています。
MangaChatの特徴は、生成AIが子どもの入力テキストをリアルタイムでマンガに変換する感情ジャーナリング技術です。AIで制作したアニメーションをガイド学習や発達刺激素材として活用し、ゲーミフィケーションを取り入れた認知行動療法(CBT)と組み合わせることで、8〜12歳の子どもがマンガ創作を通じて自然に感情を記録できる仕組みを整えています。教室での社会情動学習(SEL)から、ADHD・ASD・不安・うつに関する早期の気づきや非診断的なスクリーニング支援まで対応するほか、子どもの日常的なインタラクションデータをAIが自動的に行動アノテーションする技術の開発も進めています。

東北大学との共同研究と研究成果の実社会展開
MangaChatは、東北大学 加齢医学研究所(脳科学部門)・大学院情報科学研究科の細田千尋准教授の研究室と共同研究契約(JRA)を締結し、子どもの言語・情動発達に関する研究に取り組んでいます。

本共同研究は、ムーンショット目標9PM・細田准教授が手がけるCCC 2.0の子育て共創AI基盤としても位置づけられています。MangaChatの感情ジャーナリングAIと行動自動アノテーション技術をWELL Community®の評価サイクルに統合し、15万人以上の利用実績を持つプラットフォームを通じて研究成果の実社会への展開を目指しています。DBS財団助成金による健康スクリーニングツールの開発成果についても、本共同研究に活かしていく予定としています。
日本市場を含むグローバル展開の加速
IPHatch® in Sendaiへの参加を起点に、MangaChatはPiece Futureのネットワークを通じて日本市場への展開を進めてきました。2025年12月に開催された「IPHatch Panasonic Demo Day」での技術展示に続き、学校教材・教育玩具の製造・販売を行っている株式会社アーテックとのMOU締結も実現しています。これらの取り組みは東北大学産学連携機構の公式ページでも産学連携の取り組みとして紹介されています。
グローバル展開においては、台湾で基隆市の全市学校採用と台湾教育部推薦を受け、ベトナムではNUS医学部DATAを通じたVAMBRA連携を実施しています。同社は今後、DBS財団の助成金によりADHD・ASD・不安・うつに関する非診断的なスクリーニング支援へと拡張し、アーテック社との連携を通じて日本の教育現場や専門機関への導入を推進する計画です。
共同創業者CEOのJoe Huang氏は、Piece Futureのエコシステムが日本市場への入口となったことに謝意を示したうえで、マンガやアニメーションを通じた子どもの支援と自動化アノテーション技術による家庭と専門家の橋渡しを次のステージとして掲げています。
MangaChat Global Pte. Ltd. 概要
- 拠点:シンガポール
- 事業内容:子ども向けメンタルヘルスAI、ソーシャルエンタープライズ
- 導入実績:アジア各地の163機関、15万人以上にサービスを提供中
- URL:https://sg.mangachat.com/
本記事はMangaChat Global Pte. Ltd.の発表をもとに作成しました。
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