サントリーの腸活アプリ腸noteの検証で便秘に関するQOL改善傾向を発表
サントリーの腸活サポートアプリ「腸note」を用いた探索的研究において、便秘に関する生活の質(QOL)や日常活動への支障などの改善傾向が確認されました。便秘を自覚する成人を対象に8週間のプログラムを実施したもので、研究成果は消化器領域国際学会「UEG Week 2026」で発表されています。同アプリは、スマートフォンの内蔵マイクで収録した腸音を深層学習で解析し、日々の記録と組み合わせて一人ひとりに合わせた腸活支援を行う仕組みです。
8週間の腸活プログラムでQOL改善傾向を確認
研究は、自己申告による便秘(排便頻度が週2~5回)のある20~64歳の日本人成人63名を対象に行われました。参加者は35項目の腸活行動から5つ以上を選択し、毎日起床時に1分間の腸音を収録したほか、排便、水分摂取、腸活行動の実施状況をアプリに記録しました。
検証の結果、便秘に関するQOL指標(PAC-QOL)の4領域すべてに改善傾向がみられたほか、日常活動への支障を示す活動障害率は33%から18%へ低下しました。また、排便回数そのものよりも排便のしやすさに改善がみられ、重篤な有害事象は確認されませんでした。さらに、参加者63名全員がプログラムを完遂し、アプリ継続率は99%となっています。
行動面の変化として、参加者の92%が週間レポートをきっかけに行動を変えたと回答し、そのうち57%が水分摂取量を増やしました。1日当たりの水分摂取量は平均112mL増加したとしています。腸音の解析では、腸音と排便スコアに相関はみられなかったものの、腸音が頻回な人ほど生活に支障を感じている傾向がわかりました。
なお、今回の研究は比較対象を設けない単群の探索的研究であり、観察された変化がプログラムによるものと結論づけるものではないとしています。サントリーは、今後対照群を設けた研究による検証が必要だとしています。
国際学会「UEG Week 2026」で発表
本研究成果は、スペインのバルセロナで開催された消化器領域国際学会「UEG Week 2026」に採択され、現地時間の2026年10月19日に発表されました。
発表の詳細は以下の通りです。
- 学会名称:UEG Week 2026
- 会期:2026年10月17日(土)~10月20日(火)
- 会場:Fira Gran Via (スペイン、バルセロナ)
- 公式サイト:Week | UEG – United European Gastroenterology
- 発表時間:2026年10月19日(月)14:30~15:30
- 演題:EFFECTS OF A SMARTPHONE-BASED PROGRAMME FOR DEEP-LEARNING BOWEL-SOUND ANALYSIS AND PERSONALISED GUT-HEALTH COACHING IN ADULTS WITH CONSTIPATION(日本語訳「深層学習による腸音解析と個別化された腸活支援を行うスマートフォンプログラムが便秘を有する成人に及ぼす効果」)
- 発表者:金川典正(サントリーホールディングス株式会社)
腸活サポートアプリ「腸note」の概要
「腸note」は、スマートフォンのマイクをおなかに当てることで腸の音をAIが解析し、利用者に合わせた腸活を提案する無料のサポートアプリです。腸の音や通じ、腸活の状況を記録し、腸タイプや日々の腸スコア(点数)として可視化します。
- 公式サイトURL:https://cho-note.com/
本サービスは疾病の診断、治療、予防を目的としたものではなく、腸音や通じの記録に基づくセルフケアのための参考情報です。医学的な診断結果を示すものではないため、体調に不安がある場合や症状が続く場合は、医師などの専門家への相談が求められます。
本記事はサントリーの発表をもとに作成しました。
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