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武蔵野大学と安藤・間が連携協定を締結 地方創生に向けたウェルビーイング研究と実証を推進

武蔵野大学と株式会社安藤・間は、ウェルビーイング研究および実証試験に関する連携・協力に係る協定を締結した。少子高齢化や人口減少が進む地域社会において、持続可能な地方創生へ寄与する研究・実証と手法の開発を目的としている。両者はすでに共同研究や実証実験を進めており、ウェルビーイングを軸とした地域づくりの手法確立と全国展開を目指す。

産学連携による協定締結の背景

少子高齢化や人口減少の進行に伴い、持続可能な地域社会づくりには経済的な豊かさだけでなく、健康や人とのつながり、自然環境、地域への愛着などを包括した「Well-being(ウェルビーイング)」の視点が重要視されている。

学術面において、武蔵野大学(東京都江東区、学長:小西 聖子)は2016年に「しあわせ研究所」を開設し、2024年4月には「ウェルビーイング学部」、2026年4月には「ウェルビーイング研究科」を開設するなど、学際的な教育・研究を進めてきた。一方、株式会社安藤・間(東京都港区、代表取締役社長:国谷 一彦氏)は建設事業を通じて培った知見を生かし、ハード面にとどまらず人が集い暮らし愛着を持てる場づくりを通して社会課題の解決に取り組んでいる。両者は強みを掛け合わせ、専門的な研究・教育とまちづくりの知見を融合し、研究から実証、社会実装までを一体的に進めるために協定を結んだ。

協定の連携事項と期間

本協定では、地域住民や訪問者を対象とした幸福度や暮らしの調査・分析のほか、自然環境、文化、生活習慣、人とのつながりがウェルビーイングに与える影響を研究する。得られた知見を生かし、持続可能な地域創生につながる施策や事業の検討を進める。

主な連携事項と有効期間は以下の通りとなる。

  • 共同研究及び研修会、研究会の実施
  • 共同技術開発の推進
  • 教員及び研究者、技術者、学生の交流
  • 講演会及びシンポジウムの実施
  • 学術上の情報交換
  • 国際的な連携活動
  • その他両者が合意した事項
  • 有効期間:令和8年8月21日~令和9年3月31日

沖縄県やんばる地域での先行実証と研究発表

両者は2024年から沖縄県北部のやんばる地域でウェルビーイングに関する調査・研究を展開している。現在は同地域を最初の実証フィールドとし、地域住民との対話会の開催や活動拠点の確保など、地域に根差した実証実験を進めている。

これまでの調査・研究成果は両者で取りまとめて毎年論文として発表しており、2026年度も論文発表を予定している。「ウェルビーイング学会学術集会」においてこれまでに行われた発表テーマは以下の通りである。

武蔵野大学しあわせ研究所による発表テーマ:

  • 2024年度:「設計者の感性とウェルビーイング- – 沖縄北部の自然環境と対話体験に着目して-」
  • 2025年度:「ワーケーションにおけるワークエンゲージメントとストレス反応の短期変動-生産性との関連に着目して-」

株式会社安藤・間による発表テーマ:

  • 2024年度:「沖縄県北部の幸福度に関するアンケート調査および研究」
  • 2025年度:「沖縄県北部におけるWell-being と共同売店の関係性に関する研究調査」

今後の展望

今後は、やんばる地域での実証実験で得られた研究成果を整理し、地域づくりの手法として確立させる方針だ。確立した手法は、人口減少や高齢化などの課題を抱える全国の地域へ展開していく。展開に際しては一律のモデルを当てはめるのではなく、各地域固有の自然や文化、産業、生活環境、コミュニティといった特性を踏まえて地域ごとのあり方を検討する。

株式会社安藤・間は得られた知見をまちづくりや建築・インフラの企画・設計へ反映し、場づくりの提案を行う。武蔵野大学は学術的な検証と発信に加え、人材育成を通じて取り組みを広げていくとしている。

本記事は武蔵野大学の発表をもとに作成。

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