sai X aid、定型業務担うAI社員の対象業務24例と設計の考え方を公開
AIソリューションを手がける株式会社sai X aidは、ビジネスチャットツール上で定型業務を引き受けるAIエージェント「AI社員」について、対象業務24例と設計の考え方を公開した。
同サービスは、SlackやMicrosoft Teams、Chatworkのチャンネルに参加し、利用者が話しかけることで業務を実行する。社内情報の調査や文書作成だけでなく、許可された範囲内で業務システムへの登録や更新まで対応する。
AI社員の特徴と設計・運用の仕組み

AI社員は、新たな操作画面を増やさずに日常的に使用しているチャットから指示を出せる点が特徴である。会計システムや顧客管理システムへの登録・更新まで実行できるほか、承認工程を設定した処理については担当者の承認を経てから処理を進める。
文章生成や情報整理にはClaudeなどの生成AIモデルを活用する。一般的なAIサービスを自社で運用する場合と異なり、同社が業務の整理や設計・構築、権限と承認の設定、稼働後の改修まで担う。これにより、社内にAI専門の担当者を置かずに導入できるとしている。
同社の代表取締役である甲斐凜太郎氏は、モデル選定後に必要な手順策定やシステム連携、権限設計、例外処理の用意といった負担を引き受ける姿勢を示している。なお、同社内では2026年8月31日時点で15のAIエージェントを自社業務向けに運用し、得られた知見を設計に反映しているという。

営業や経理など4分野24例の対象業務
AI社員が向いている業務として、定期的に繰り返す作業、転記や集計などの作業比重が大きい業務、期限や未入金管理といった見落としが起きやすい業務が挙げられている。公開された対象業務24例の主な分野は以下の通りである。
- 営業:見込み客リストの作成、商談前の企業リサーチ、商談記録や議事録の作成、提案書・見積書案の下書きなど
- マーケティング:反響や流入の集計、レポート化、記事やLPの下書き、SNS動画構成案の作成など
- 経理:請求書の取込と仕訳候補の作成、入金消込や未入金の一覧化、経費精算チェックなど
- 総務・サポート:社内外の問い合わせ対応案作成、受信メールの分類、契約や免許の期限管理など
連携先システムとしては、freeeやマネーフォワードなどの会計システム、Salesforceやkintoneなどの顧客管理ツール、Google WorkspaceやMicrosoft 365のほか各種チャットツールに対応する。連携手段がないシステムについてもCSV受け渡しなどの代替手法を検討するとしている。
稼働環境とデータ管理
稼働環境は、利用者の要件や技術的条件に応じて「同社クラウド」「利用企業のクラウド環境(Azure、AWS、Google Cloud)」「利用企業サーバー」の3つの構成から選択できる。Claudeモデルの利用経路は、Anthropic APIからの直接利用、Amazon Bedrock経由、Vertex AI経由に対応する。
処理の透明性を確保するため、入力情報、参照先、適用条件、実行操作と結果をログに記録する。また、「必須項目が空欄」「同一請求書番号が登録済み」といった条件による自動停止や、担当者による承認工程を組み込むことで、誤処理を防止する設計となっている。
導入の流れと料金体系
導入にあたっては、業務の棚卸し、設計、構築・接続、運用開始・見直しの4工程で進められる。要件確定から運用開始までの目安期間は約1か月としている。
標準的な料金体系(税別)は以下の通りである。
- 初期費用A(チャットツール利用中の場合):3業務まで 16万円
- 初期費用B(チャットツール導入支援を含む場合):3業務まで 30万円
- 業務追加:4業務目以降、1業務につき 6万円
- 月額利用料:5万円〜10万円(処理量に応じて変動、12か月の年間契約で20%割引)
- 生成AI利用料:使用量に応じた実費
- 個別開発:100万円〜(メニュー外の独自開発が必要な場合)
会社概要
- 会社名:株式会社sai X aid
- 代表者:代表取締役 甲斐 凜太郎
- 設立:2024年11月
- 資本金:1,000,000円
- 所在地:東京都文京区本郷4丁目1-3 明和本郷ビル7F
- 事業内容:DX・AIコンサルティング、導入支援、システム・AI開発、自社AI-BPOパッケージの提供
- URL:https://www.saixaid.com/
本記事は株式会社sai X aidの発表をもとに作成
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