Tenyi 歯科向けGoogle Workspace Frontline提供開始
株式会社Tenyiは8月31日、Google Workspace正規販売パートナーとして、歯科医院向けに「Google Workspace Frontline」の提供を開始した。現場で働くスタッフ向けに月額500円前後で法人管理アカウントを提供するサービスとなっている。厚生労働省のガイドライン改定に伴い歯科医院に求められるセキュリティ対策やアカウント管理の強化を、低コストで支援する。
提供の背景と厚労省ガイドラインの改定
2026年6月、厚生労働省が公表した「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」により、歯科医院においてはアカウント管理の徹底やベンダー連絡先の管理、2段階認証などへの年内の着手が努力義務として求められることとなった。従来の歯科業界ではアカウント管理や情報セキュリティ対策の遅れが課題とされていたが、同ガイドラインの公表を受けて業界全体での速やかな対応が必要になるとみられている。
Google Workspace Frontlineの特長と導入効果
Google Workspace Frontlineは、Googleが提供する現場職(フロントラインワーカー)向けのプランである。通常プラン(月額2,000円前後)に比べて安価な1ユーザーあたり月額500円前後でアカウントを保有できる点が特長で、Tenyiのような公認ディストリビューターを経由してのみ申し込みが可能となっている。
従来の歯科医院で一般的だった無料アカウントや共有アカウントによる運用からの脱却を図り、以下のような効果を見込む。
- 全スタッフへの法人管理アカウントの低コスト付与
- 退職時のアカウント停止・権限剥奪の一元管理による情報漏えいリスクの低減
- 2段階認証などのセキュリティ設定の医院側統制
- 無料アカウント・共有アカウント運用からの脱却

現場での活用事例
医療法人笑顔を育む会 三ツ境駅前スマイル歯科の樋田秀一院長は、多職種が連携して診療を行う現場において、スタッフが診療中にPCの前に座る時間がほとんどなくiPadや共有端末を利用している現状を説明した。連絡手段や資料の置き場所の分散、アカウント管理の属人化による退職時の権限回収に課題を感じていたとし、同プランの導入によって現場スタッフ全員に法人管理アカウントを配布し、情報の一本化と教育・セキュリティの整備を進めたいとしている。
導入手順と株式会社Tenyiについて
利用にあたっては、問い合わせフォームからの連絡後、約40分の無料相談と必要情報の入力を経て、Googleによる審査(申請から承認まで約1ヶ月半)を経て利用開始となる。なお、申し込みは申請制であり、条件によっては審査を通過できない場合がある。
サービスを提供する株式会社Tenyiは東京都千代田区に本社を置き、クリニック専門の外部ITマネージャー「mitoki」の開発・提供を通じて、これまで全国30以上の歯科医院の組織づくりなどを支援している。
本記事は株式会社Tenyiの発表および厚生労働省の公表情報をもとに作成
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