ジョリーグッド、建設業向けVR安全教育を開始 宮城建設と共同開発
株式会社ジョリーグッドは、現場を360度で撮影して教育や改善を促進する新サービス「現場360」を開始し、その一環として安全教育の提供を始めました。第一弾として宮城建設株式会社と共同で、同社が建設している実際の現場を360度で撮影した建設業向けの安全教育VR教材を開発しました。現場における安全教育の監修を宮城建設が行い、ジョリーグッドが撮影制作を担当しており、今後は共同で効果実証を進めていく方針です。
開発の背景と建設業における安全教育の課題

令和7年に労働災害で亡くなった人は全産業で700人となり、そのうち建設業が214人(30.6%)と業種別で最多となっています。建設業の死亡者のうち91人は墜落・転落によるもので、重機との接触や物の飛来・落下も毎年繰り返されている事故の型です。
また、東京労働局が建設現場の指導の際に561の現場へ実施したアンケートによると、安全衛生教育の課題として「マンネリ化」が31.9%で最も多い結果となりました。毎年同じ講話や資料による教育では危険を身近に感じにくくなる課題があり、工夫として映像を用いた分かりやすい説明が挙がるなど、当事者意識を持たせる教育の形が求められています。
「現場360」による安全教育は、作り物の映像ではなく稼働中の本物の建設現場で撮影を行う点が特徴です。医療の手術室や救急現場の実写VRを手がけてきたジョリーグッドが、作業者本人の目線で見回しながら、やりがちなミスや見落としがちな危険から事故の瞬間に至るまでを実写VR化します。
学習形態としては、日々の学習はスマートフォンやパソコンのブラウザ上で繰り返し行い、安全大会などの節目にはVRゴーグルを装着して全員で体験する運用を想定しています。
宮城建設での社内体験会とアンケート結果
第一弾のパートナーとなった宮城建設は、岩手県久慈市に本社を置く総合建設会社です。2026年10月30日(金)には、久慈市マリンアリーナの会議室で社員約80名が参加する社内体験会が開催されました。参加者はVRゴーグルを装着して5本の映像を体験し、一部の参加者は首や腕に着ける振動デバイスを連動させて事故の衝撃を体感しました。



体験後に行われたアンケートでは、ゴーグルで体験した社員60名のうち93.3%(56名)が事故の場面を「自分にも起こりうる」と回答し、従来の安全教育と比べて危険が「伝わった」と答えた人は96.7%(58名)に上りました。体験後は班ごとに討議が行われ、重機の班からはオペレーターの後方確認や作業時の事前声かけといった具体的な行動方針が発表されました。

宮城建設の代表取締役社長である菅原博之氏は、事故を自分の目で経験することで他人事から自分事として捉えられるようになると述べ、今後の展開について「マンネリ化しがちな安全教育に、できることから挑戦していきます。今後は港湾土木などの現場にも広げ、技術の伝承にも生かしていきたいと考えています。」とコメントしています。



ジョリーグッド代表取締役CEOの上路健介氏は、地元である岩手の企業とともに現場目線の教材を制作できた意義を語り、効果を確かめながら働く人の命を守る教育を地域や業界へ広げていく姿勢を示しました。


今後は両社で体験した社員の理解度や現場での行動変化に関する効果検証を行い、その結果をもとに教材や活用方法を改良しながら展開を進めるとしています。
- サービス名:現場360
- 用途:安全教育、安全大会、技能伝承、現場改善、ロボット導入準備
- 料金:スマホ・パソコンで受講 月額33,000円(税込)〜(年間プラン:396,000円)
- サービス詳細URL:https://jollygood.co.jp/genba/construction/
- 料金詳細URL:https://jollygood.co.jp/safety360/#price
- 株式会社ジョリーグッドURL:https://jollygood.co.jp/
本記事は株式会社ジョリーグッドの発表をもとに作成されています。
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