JNIと東大UTSSIのスポーツ誹謗中傷実証研究にスポーツを止めるなが参画
東京都新宿区に拠点を置く一般社団法人スポーツを止めるなは、株式会社Japan Nexus Intelligence(JNI)と東京大学 スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI)が開始した、スポーツ領域における誹謗中傷の構造と影響に関する実証研究に協力団体として参画する。SNSの普及に伴いアスリートへのオンライン上の誹謗中傷が相次ぐなか、その発生構造や心身への影響などを多角的に検討する。同団体はこれまでの活動経験を生かし、研究の推進を支えるとしている。
SNSの普及により、アスリートがオンライン上で誹謗中傷を受ける事例が国内外で相次いでいる。こうした誹謗中傷は心身の健康や競技活動への影響が懸念されているものの、どのように発生し、アスリートにどう受け止められているかについては実証的な知見が十分ではない。
今回の研究は、大規模スポーツ大会などでアスリートへのオンライン上の誹謗中傷をモニタリングしてきたJNIのデータ基盤と、アスリートのメンタルヘルスやスポーツ環境に関するUTSSIの研究知見を組み合わせて実施される。
実証研究における3つの検討観点
本研究では、オンライン上の誹謗中傷を現代のスポーツ環境における社会的・環境的なストレス要因として捉え、次の3つの観点から検討を進める。
- 発生構造:日本のスポーツにおいて、誹謗中傷は、いつ・誰に・どのような形で発生するのか
- 文化的・文脈的特徴:スポーツ・SNSの文化の中で、誹謗中傷はどのように形成されるか
- 影響と対応:アスリートはオンライン上の誹謗中傷をどのように経験し、それが心身の健康や競技活動とどのように関連するのか、またどのような対応や支援が求められるのか
約2年間の研究推進と今後の展開
研究期間は約2年間を予定している。成果は、国内外の学会やシンポジウムでの発表、国際学術誌への論文投稿、スポーツ団体への提言、教育·予防·支援資料の作成などを通じてスポーツ現場に還元し、予防や支援の実践につなげていく予定だ。
一般社団法人スポーツを止めるなの共同代表理事を務める最上紘太は、専門性を持つ関係者とともに障害を取り除くことが役割の一つであるとし、JNIの専門性と東京大学の研究知見を掛け合わせる取り組みを支えながら、スポーツ現場とつなぐ役割に挑戦していきたいとの見解を示している。
各団体の概要
- 一般社団法人スポーツを止めるな
所在地:東京都新宿区 代表理事:伊藤華英 2020年に発足した学生アスリートの成長に寄り添う活動から法人化。生理とスポーツをテーマにした「1252プロジェクト」は、国際オリンピック委員会(IOC)の「イグナイト365」アワードで世界5つのプロジェクトの一つとしてアジアから唯一表彰された。ほかに「災害支援スポーツネットワーク」などを展開している。 公式サイト:https://spo-tome.com
- 株式会社Japan Nexus Intelligence
所在地:東京都中央区 代表:髙森雅和 2023年設立。インテリジェンスおよび戦略的コミュニケーションを手がけ、偽・誤情報や影響工作などの情報リスクに対応する分析やリスク評価、コミュニケーション戦略を提供する。 公式サイト:https://j-ni.com/
- 東京大学 スポーツ先端科学連携研究機構(UTSSI / UTokyo Sports Science Initiative)
所在地:東京都目黒区 機構長:野崎大地(東京大学大学院 教育学研究科 教育学部教授) 2016年設立。身体教育学・生理学・心理学・健康科学・バイオメカニクスなど多様な分野の研究者が連携し、学際的なスポーツ科学研究を推進している。 公式サイト:https://utssi.c.u-tokyo.ac.jp/
本記事は一般社団法人スポーツを止めるなの発表をもとに作成されています。

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