浅野、大型ホットスタンプ加熱炉を導入 大型車体骨格部品の試作体制を強化
自動車を中心とした試作開発支援を手掛ける株式会社浅野(本社:群馬県伊勢崎市、代表取締役社長:浅野圭祐)は、群馬本社工場にドイツschwartz社製の大型ホットスタンプ加熱炉を導入し、2026年9月より稼働を開始しました。
本設備は、最大長3,500mm、有効幅2,500mmの大型ブランクに対応し、国内で試作開発を事業とする企業が保有するホットスタンプ加熱炉として最大級の対応サイズとなります(※当社調べ、2026年9月現在。国内の試作開発を主な事業とする企業が公表しているホットスタンプ加熱炉の対応サイズとの比較)。
既設の2,000tプレスと組み合わせることで、2,000MPa級超高張力鋼板を用いたダブルドアリングなど、大型車体骨格部品の一体成形に向けた試作・検証環境が整えられました。
3基目の導入で大型領域への技術対応を拡張
浅野は約10年前からホットスタンプ技術に取り組み、超高張力鋼板を用いた自動車部品の試作、金型製作、加熱・成形条件の検証を重ねてきました。培ってきた材料、金型、成形、品質評価の知見を基盤に、今回3基目となる大型ホットスタンプ加熱炉を導入しました。
3基の設備を使い分けることで、部品サイズや開発目的に応じた試作および条件検証に対応し、大型化・一体化・高強度化が進む車体骨格部品への対応領域を広げています。

導入設備の仕様と炉内環境管理
導入された「schwartz社製 試作用ローラーハース式加熱炉」は、CQI-9に基づく温度管理と測定に対応しています。全運転モードで炉内露点を測定可能で、乾燥空気による低露点管理および窒素保護雰囲気を備えています。
材料、板厚、形状、表面処理に応じて炉内環境と加熱・成形条件を設定することで、酸化やスケールの発生を抑制し、2,000MPa級超高張力鋼板における水素侵入や遅れ破壊リスクの低減が図られます。
本設備により、以下の製品や開発テーマへの対応が進められます。
- ダブルドアリングをはじめとする大型車体骨格部品の一体成形に向けた試作・検証
- 2,000MPa級超高張力鋼板、新材料・新工法の試作評価
- 量産化に向けた金型、加熱、成形、接合条件の事前検証
構想段階から検査まで社内で一貫支援

同社は図面に基づく部品製作だけでなく、製品の構想・設計段階から開発に参画しています。材料特性と製造性を踏まえて構造・工法・工程を検討し、量産化に至る過程での手戻り低減を支援します。
金型・治具製作からブランク加工、加熱・成形、レーザー加工、接合・ASSY、3次元測定・品質検査まで社内で一貫して対応しており、試作・検査の結果を設計や成形条件へ速やかに反映できる体制を構築しています。さらに、構造設計・解析や材料技術に強みを持つ外部パートナーとも連携し、開発を推進しています。
株式会社浅野の概要
株式会社浅野は、モビリティ領域を中心に板金・樹脂成形、各種接合、車体を構成するプレス部品一式の組立まで対応する試作開発支援メーカーです。
- 会社名:株式会社浅野
- 代表取締役社長:浅野圭祐
- 所在地:〒372-0011 群馬県伊勢崎市三和町2718-1
- 設立:1953年6月
- コーポレートサイト:https://www.asano-japan.com/
本件に関するお問い合わせ先:
- 株式会社浅野 群馬営業部 萩原 英幸
- E-mail:hagiwara-hideyuki@asano-japan.com
本記事は株式会社浅野の発表をもとに作成されています。
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