印slice SFBの長期格付けがBBBへ引き上げ Gunosy投資先
株式会社Gunosyは、重要な投資先であるインド共和国アッサム州グワハティのslice Small Finance Bank Limited(以下、slice SFB)について、現地の信用格付け機関Crisil Ratings Limited(以下、Crisil)より長期格付けを引き上げられたと発表した。同行が発行するLower Tier-II債(劣後債)の格付けが「Crisil BBB-/Positive」から「Crisil BBB/Stable」へ1段階引き上げられた。なお、本件がGunosyの2027年5月期連結業績に与える影響はないとしている。
格付け引き上げの概要
格付けの変更は2026年10月27日付で実施された。対象はバーゼルII基準によるslice SFBのLower Tier-II債で、格付け対象額はRs 50 crore(約8.5億円、うち発行済み Rs 19 crore)となっている。アウトルックは安定的(Stable)とされた。※本リリースの円換算額は、INR/JPY=1.7で換算した概算額。
同行の格付けは、合併前の旧North East Small Finance Bank時代の2023年10月に「Crisil BB+/Watch Developing」だったが、2024年11月に投資適格水準となる「Crisil BBB-/Stable」へ引き上げられた。2025年11月にはアウトルックが「Crisil BBB-/Positive」へ上方修正され、今回の引き上げに至っている。
格付けを行ったCrisil Ratings Limitedは、1987年にインドで初めて信用格付け事業を開始したCrisil Limited(米国S&P Global Inc.傘下)の100%子会社で、S&P Globalグループの格付け事業を担っている。
収益性改善と事業規模拡大を評価
Crisilが公表した引き上げの主な理由(Rating Rationale)によると、収益性の改善や貸出・預金双方での事業規模の持続的な拡大に加え、資産の質の安定や資本水準が評価された。
収益面では、2026年3月期の純利益がRs 48 crore(約8.2億円)、総資産利益率(RoA)が0.9%となり通期で黒字化した。続く2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)は純利益がRs 51 crore(約8.7億円)、RoAが2.9%(年率換算)となり、前期通期の利益を1四半期で上回った。
事業規模では、貸出残高が2026年3月末にRs 4,532 crore(約770億円、前年比+53%)、2026年6月末にはRs 5,098 crore(約867億円)へ拡大した。預金残高は2026年3月末に前年比+112%、2026年6月末にはRs 5,765 crore(約980億円)となり、預金に占める当座預金・普通預金(CASA)の比率は43.9%となっている。
資産の質と資本については、不良債権比率(GNPA)が2025年3月末の6.3%から2026年6月末に4.4%へ、純不良債権比率(NNPA)が同4.7%から3.2%へ改善した。また、Crisilが算定した2026年6月末の純資産額は強制転換社債 Rs 296 croreを含めてRs 975 crore(約166億円)となり、自己資本比率(CAR)は18.2%と十分な水準を維持していると評価された。
両社の概要
slice SFBは、2024年10月にフィンテック企業slice(旧GaragePreneurs Internet Pvt. Ltd.)とNorth East Small Finance Bank Ltd.が合併して誕生したインド初の「フィンテックバンク」である。デジタルを軸とした個人向けローン、クレジットカード、預金口座等のほか、中小企業向け融資や農業関連融資をインド全土で展開している。東京都港区に本社を置くGunosy(代表取締役社長:西尾 健太郎)は2019年にsliceへ出資して以来の株主であり、現在は潜在株式調整後で約12%を保有する外部筆頭株主となっている。
各社の概要は以下の通り。
slice Small Finance Bank Limited
- 所在地:インド共和国アッサム州グワハティ
- 事業内容:スモールファイナンスバンク(預金・融資・決済等の銀行業務)
- URL:https://www.slice.bank.in/
株式会社Gunosy
- 所在地:東京都港区赤坂2-4-6 赤坂グリーンクロス6階
- 代表取締役社長:西尾 健太郎
- 企業理念:情報を世界中の人に最適に届ける
- 事業内容:情報キュレーションサービスその他メディア開発及び運営
- 提供サービス:グノシー、ニュースライト、auサービスToday、IR Hub、Media AI Partnership、CORPATH
- URL:https://gunosy.co.jp/
本記事は株式会社Gunosyの発表およびCrisilのRating Rationaleをもとに作成されています。
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