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AQ Groupなどのチーム匠、木造耐力壁を競う大会で準優勝など3賞獲得

埼玉県さいたま市西区に本社を置く株式会社AQ Group(代表取締役社長:加藤博昭)は、東京大学名誉教授の稲山正弘氏、プレカット事業を手掛ける篠原商店、大工とともに結成した「AQチーム匠」として、10月24日、25日にものつくり大学(埼玉県行田市)で開催された「カベワングランプリ」に出場した。同チームは総合準優勝、トーナメント準優勝、審査員特別賞の計3つの賞を獲得した。

カベワングランプリは、木造耐力壁の強さ日本一を決める年に1度の大会で、全国の大学や大手ゼネコンなどの企業が参加している。2体の木造耐力壁の土台を固定した状態で引き合い、一方が破壊されるか所定の変形値を超えた時点で勝敗が決まる。

今大会では「全長120mmを超えるビスの使用禁止」というルールが追加され、太く重厚な部材を用いるチームが多い中、AQチーム匠は実際の街並みや建築空間で求められる壁を追求した。国産ヒノキの靭性を生かし、スリムな斜材2本をV字に組んで水平力を土台へ受け流す構造の耐力壁「暁~あかつき~」を開発した。

決勝戦では、予選から高い耐力で勝ち進んだゼネコン企業の耐力壁と対戦した。引き合いが始まると加力は50kN(約5トン)を突破し、57kN(約6トン)に到達した時点で破損が見られストップとなり、トーナメント準優勝となった。一般的な住宅の筋交いの壁と比べ約5倍相当の耐力壁で出場した同チームは、トーナメント準優勝のほか、審査員特別賞、材料費や加工費、デザインなどをトータルで評価する総合評点での準優勝を獲得した。

実践データの共有と木造技術の発展を目指す大会

カベワングランプリは1998年に始まった「木造耐力壁ジャパンカップ」を前身とし、29年の歴史を持つ。1995年の阪神淡路大震災を契機に、大会発起人である稲山正弘氏が木造建築に対する認識の是正や木造耐震技術の開発促進、技術者の育成をミッションに掲げてスタートした。

大会で得られた耐力数値や破壊性状などのデータは木造建築技術の進歩に活用されている。岐阜県産スギ材を面格子耐力壁や樹状立体トラスとして活用した専修学校施設である岐阜県立森林文化アカデミーなど、同大会から多くの耐力壁が実用化されている。

中大規模建築への応用と今後の社会実装計画

株式会社AQ Groupは前身大会の黎明期から出場しており、これまでに総合優勝7回、トーナメント優勝9回を記録し、2023年には大会レコードとなる「71.2kN(普通自動車1.5トン約5台分の力)」を記録している。大会を通じて蓄積したノウハウは、埼玉県さいたま市の純木造8階建て本社ビルや神奈川県川崎市の純木造5階建てオフィスビルに採用された「組子格子耐力壁」や「相欠き合わせ柱式ラーメン構造」などに展開されている。

組子格子耐力壁は今後も建築物への実装が予定されている。

  • AQフォレスト石神井公園(東京都練馬区):2027年5月完成予定の純木造マンションで、一般生活者が利用する建築物として初採用
  • 浅草ホテルプロジェクト(2028年開業予定:東京都台東区):藤本壮介氏が意匠設計を担当し、全ての客室に採用予定

同社は、スリムな斜材で高耐力を実現させた「暁~あかつき~」の技術検証を含め、大会で培った技術の社会実装を進めるとしている。

本記事は株式会社AQ Groupの発表をもとに作成しました。

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