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株式会社Arent、プラント配管のスプール図作成支援技術で特許取得

株式会社Arent(東証グロース:5254)は、プラント配管の製作図(スプール図)作成を支援する技術について、特許第7922896号「配管設計支援装置および配管設計支援方法」を取得した。本特許は、配管の接続点ごとに割り当てた溶接種別をもとに配管をグループ化して識別情報を付与し、3D画面上で溶接種別を修正できるようにする配管設計支援技術である。同技術は、同社が提供するAutodesk AutoCAD Plant 3D向けアドイン「ASPO Spool Manager」に活用されている。

配管設計における手作業の課題と特許取得の背景

大規模なプラント配管工事では、工場である程度の大きさのまとまり(スプール)まで配管を組み立てておき、現場でスプール同士を溶接する工法が広く採用されている。設計段階では、配管の接続点ごとに工場溶接か現場溶接かを決定し、スプール番号と溶接番号を付与した上でスプール図を作成する。

しかし、工場溶接と現場溶接の扱いには標準的な判断基準がなく、プラント事業者ごとに異なる。また、設計途中で溶接種別を変更するとスプールの区切りが変わり、スプール番号を手作業で振り直す際に番号の不整合や入力ミスが発生しやすく、確認作業の負担も大きくなっていた。

3D上での修正や階層的フィルタによる採番を実現する特許技術

取得した特許は、配管モデルから接続情報を含むデータを取得し、溶接種別が割り当てられた接続情報をもとに配管データをグループ化して識別情報を付与する。さらに配管と接続点を3D画面に表示し、画面上で溶接種別の修正を可能にする構成を基本としている。主な特徴は以下の通りである。

  • 3Dモデル上で溶接種別を確認・修正:配管の接続点を溶接種別ごとに異なる形態で3D画面に表示し、接続点を選択することで溶接種別を修正できる。2D図面に切り替えることなく、配管の立体的な形状を見ながら確認と修正を行える。
  • 事業者ごとの運用に合わせられる判定ルール:溶接種別を割り当てる判定ルールを、ユーザーが設定を変更できるものと変更できないものとに分けて管理する。事業者によって判断が分かれる項目は運用に合わせて設定し、配管の構造から決まる項目は固定で適用できる。
  • 分岐の多い配管でも一貫した番号付け:グループごとに配管の端点を特定し、識別情報の起点とする端点を段階的な絞り込み(階層的フィルタ)によって決定することで、複雑に分岐した配管でも一貫したルールで番号を付けられる。

特許の概要は以下の通りである。

  • 特許番号:特許第7922896号
  • 発明の名称:配管設計支援装置および配管設計支援方法
  • 出願日:2026年5月28日
  • 登録日:2026年9月8日
  • 特許権者:株式会社Arent

本特許技術は、AutoCAD Plant 3Dで作成した配管モデルをもとに、スプールの分割、スプール番号・溶接番号の自動採番、溶接情報の管理を行うアドイン「ASPO Spool Manager」に活用されている。同製品は2026年4月末から一部のトライアル企業向けにβ版を提供し、同年8月25日に正式版の提供を開始した。9月30日のアップデートでは、Autodesk Formaとの連携強化と、溶接マーカーのチェック機能が追加されている。

ASPO Spool Managerでは、以下の操作が可能となっている。

  • 工場溶接と現場溶接を、形や色の異なるマーカーで3Dモデル上に表示
  • マーカーをクリックして溶接種別を切り替え
  • 溶接種別の変更に合わせて、スプールの区切りとスプール番号を自動で更新
  • スプール番号と溶接番号を自動で採番

製品の概要は以下の通りである。

  • 対応ソフトウェア:Autodesk AutoCAD Plant 3D
  • 価格:月額190,000円(1ライセンス、税別)
  • 製品ページ:https://lp.aspo-generator.com/spool-manager.html

なお、株式会社Arentは、プラント配管の設計から施工準備までをデータでつなぐ「ASPO」シリーズの機能開発を引き続き進めていくとしている。

※Autodesk、AutoCAD、AutoCAD Plant 3D、Autodesk Forma、Revitは、米国およびその他の国々における Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または商標。

株式会社Arentの概要

株式会社Arent(代表取締役社長:鴨林 広軌)は、「暗黙知を民主化する」をミッションに建設・プラント業界のDXを推進する企業である。クライアント企業と共に課題解決に取り組む「DX事業」と、自社SaaSを展開する「プロダクト事業」の二軸で事業を展開している。

BIMを直感的に扱えるRevit向けプラグイン「LightningBIM」シリーズや、千代田化工建設株式会社と共同開発したAI搭載3D CAD「PlantStream」などのプロダクトを提供している。

  • 会社名:株式会社Arent
  • 所在地:東京都港区浜松町2-7-19 KDX浜松町ビル3階
  • 代表者:代表取締役社長 鴨林 広軌
  • 設立:2012年7月2日
  • 資本金:12億8,600万円
  • Webサイト:https://arent.co.jp/

本記事は株式会社Arentの発表をもとに作成。

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