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AIアシュアランス、重要操作を検証する技術の公開PoC2件を発表

東京都新宿区に本社を置く株式会社AIアシュアランスは、AIや自動化システムによる重要な操作について、「実行してよい条件」と「実際の結果」を証拠から確かめるサイバーアシュアランス技術の公開PoC(概念実証)2件を発表した。対象となるのは、コールドチェーンの引き渡しと、検証可能なフィジカルインターネット構想を支える企業間接続である。両PoCの公開モデルは、定理証明支援系Lean 4による形式検証を含む自動検査に成功している。

実行条件と実際の結果を証拠で結び付ける技術基盤

同社のサイバーアシュアランスは、形式検証を中核に据え、証拠の再検証と実行時の強制制御を組み合わせた「検証可能な実行保証」技術である。操作前後の状態、承認、作用範囲、実行結果を証拠で結び付け、実行時の許可・拒否・継続制御につなげる仕組みを持つ。

AIの提案や過去に得た承認をそのまま実行権限とは扱わず、実行直前の条件を確認した上で、実行後には結果との対応を確かめる。同社は、攻撃検知や認証を置き換えるのではなく、それらと接続して重要操作を進める最後の段階やその後の確認を支える基盤を目指している。同社の代表取締役である前木秀光は、「止めるべき操作を止めるだけでなく、確認できた処理は進め、その根拠と結果を後から確かめられる仕組みをつくっています」とコメントしている。

物流引き渡しと企業間接続を対象にした2件の実証

公開された1件目のPoCは、温度管理が必要なコールドチェーン物流を対象とする。品質判定だけでなく、受領権限、記録の不足、上流での保留、実行直前の変更を分けて確認し、条件が成立した時のみ模擬引き渡しを実行する。記録不足の場合は保留し、不足が補われれば処理を進めるほか、一度成立した要求の重複実行を防ぎ、実行結果が確認対象と食い違う場合は正常完了と扱わずに隔離する。

2件目のPoCは、架空3社のシステムが通信する企業間接続の検証である。各社は社内データを一括共有せず、限定した引き渡し通知を授受する。元の接続先で処理されたか不明な場合は別の相手への切替えを保留し、取消しが確定した場合に限り新たな承認を得ることで、二重処理を防止する。通信応答の消失や処理の途中停止、同時再送など40シナリオをプロセス間通信で検査した。なお、この2件のPoCおよび発表は同社が独自に実施したものであり、構想を共同発表した株式会社オンザリンクスとの共同実証・共同発表ではないとしている。

公開モデルの自動検査結果と実証の範囲

2026年11月1日に確認されたCI(継続的インテグレーション)の記録によると、コールドチェーンの公開モデルと実装ではLean 4.32.1による37命題、実装との768一致命題が確認された。また、署名付き50ケースの証拠では事前拒否37件、事後隔離7件、正常・回復5件、検出限界を確認する負の対照1件が再検査されている。

企業間接続の通信・状態形式検証では、実HTTP通信40シナリオと自動テスト122件が確認され、UbuntuおよびWindows環境におけるPython 3.11/3.13の4ジョブと、Lean 4.19.0必須ジョブの計5ジョブが成功した。ただし、今回の実証は公開参照モデルと模擬環境を対象としたものであり、実環境全体の安全性や他社製品に対する性能上の優位性を証明するものではないとしている。

国際出願の状況と今後の展望

同社は本技術群に関して、2025年10月・11月の国内基礎出願に基づく優先権を主張し、以下の5件のPCT国際出願を行っている。

  • 操作制御・証拠保全・再検証(PCT/JP2026/034664)
  • 証明有効条件・実行協調・通信継続制御(PCT/JP2026/034666)
  • 操作後の安全継続・必要資源の確保(PCT/JP2026/034667)
  • データ開示・外部処理結果の採用制御(PCT/JP2026/034668)
  • 派生情報の利用条件承継・利用終了検証(PCT/JP2026/034894)

今後は、物流・倉庫システム、企業間データ連携、通信・ネットワーク、クラウド・AI基盤との接続を想定し、実環境との接続検証や共同実証への展開を目指すとしている。

株式会社AIアシュアランスの概要

  • 代表取締役:前木秀光
  • 所在地:東京都新宿区
  • 設立:2026年2月10日
  • 事業内容:AIアシュアランス、サイバーアシュアランス、形式検証技術の研究開発・実装支援

本記事は株式会社AIアシュアランスの発表をもとに作成しています。

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