株式会社andq、PC内の業務ファイルから引き継ぎ書等を自動生成するサービスを開始
株式会社andqは、PCに残された日々の業務ファイルやメールから、仕事の全体像や実績、職務経歴書に足せるスキル、AIに渡せるデータを自動生成する個人向けサービス『BATON Personal』をリリースした。
同サービスは、フォルダを選択するだけで引き継ぎ作業の負担を軽減し、キャリアに必要な客観的ファクトの可視化を支援する仕組みとして開発された。月額サブスクリプションではなく、1名・1回完結の料金体系で提供される。
開発の背景と従来手法との違い

厚生労働省の調査では日本の年間離職者数は約705万人にのぼり、退職を切り出しにくいことや引き継ぎ期間中の負担などを理由に退職代行サービスを利用するケースも急増している。引き継ぎが壁になる要因として、過去数か月〜数年分のファイルやメールを振り返り、一から引き継ぎ書を手書きする作業に30〜50時間もかかるという構造的な問題が挙げられている。

従来のナレッジ共有ツールや職務経歴書AIと異なり、『BATON Personal』は本人の手入力や記憶に依存せず、PCやクラウドに残された書類・メール・チャット書き出しといった実際の仕事の跡から、決定論的ルールとAIを用いて業務の全体像を再構成する。また、従業員の監視や懲戒目的での利用は規約で明確に禁止されており、機微書類は外部送信前にブラウザ内で自動判定・除外される設計となっている。
専用ソフトのインストールは不要で、WindowsやMacのChromeまたはEdgeブラウザから対象フォルダを選択するだけで動作する。特許出願中の仕組みは以下の4つのステップで進行する。
- STEP 1:ブラウザ内での件数チェックと機微書類の自動除外(無料)
決済前にブラウザ内で対象フォルダを高速走査する。実測では約1,150ファイル・1.4GBを約11秒、86,775件・16.7GBを約28秒で走査可能としている。直近90日分および過去3年分の対象書類の件数に加え、本人確認・人事・給与・口座の書類として自動除外される件数や、パスワード保護等で判読不可の件数をその場で無料確認できる。この段階では外部サーバーへのデータ送信は行われない。
- STEP 2:出典番号による元資料照合とAI自動整理
機微書類を除いた本文の抜粋のみを解析し、すべての項目に元資料への出典番号を紐づけて引き継ぎシートを生成する。『BATON Personal』では、作成および冒頭プレビュー(「1. この人の仕事」および「2. 仕事の地図・業務ボリューム一覧」)まで無料で実行できる。
- STEP 3:各種データの一括受け取り(ZIP形式)
購入後にZIP形式でダウンロードが可能となる。業務の全体像や進行中案件などをまとめたHTML形式(印刷可)の引き継ぎシート、ChatGPT・Claude・Gemini等に投入できる構造化データ(JSON / Markdown)、職務経歴書スキルや厚生労働省様式のジョブカード下書きなどが出力される。
- STEP 4:処理記録の暗号学的固定
いつ・どの範囲を読み、何を送らなかったかという処理の記録を、暗号学的指紋(SHA-256)として公開帳簿に時刻固定し、透明性を担保する。
料金体系と模倣防止機構
『BATON Personal』(https://batonq.com/personal)の事前件数チェックおよび作成・冒頭プレビューは無料となっている。
全項目の表示およびZIPダウンロード時の利用料金は、基本料金 3,980円にAI処理費(目安500〜1,500円程度・税別・購入前に画面表示)を加えた体系となっている。
なお、同サービスでは独自開発の記録封緘・電子透かし基盤『TAPP(TAPPLOG)』(https://tapplog.com)による模倣防止機構を全公開ページや出力物に組み込んでいる。外部AIモデルやクローラーが仕様を読み込んだアクセス事実を記録し、公開帳簿(Sigstore Rekor)上に時刻固定することで、安易な模倣開発やAIクローン生成への対策を図っている。また、パートナー制度およびOEM制度(https://batonq.com/partner)も用意されている。
本記事は株式会社andqの発表をもとに作成しています。
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