武蔵野美大と石巻市、文化芸術振興に関する連携協定を締結
武蔵野美術大学と宮城県石巻市は、2023年5月18日に文化芸術振興に関する連携協力協定を締結した。この協定は、両者が持つ資源や研究成果等の交流を促進し、石巻市博物館を核とした文化芸術振興を推進するとともに、人材育成や相互の文化芸術振興に資することを目的としている。
協定締結式では、樺山祐和学長と齋藤正美石巻市長が、これまでの活動を振り返るとともに、協力関係の強化への期待を述べ、今後の取組について活発な意見交換が行われた。
両者の近年における連携は、2019年度に開館した「おしかホエールランド」の展示監修や、2022年度に石巻市博物館で開催された企画展「平山郁夫が描いた『奥の細道』 松尾芭蕉がみた石巻」の展示監修と企画協力など、本学教養文化・学芸員課程研究室の加藤幸治教授を中心に行われてきた。
今後は、石巻市博物館と武蔵野美術大学の合同アートプロジェクト「森と海の美術展」を行う予定だ。5月19日には、樺山学長と本学学生、石巻市及びその周辺に居住・通学する中学生・高校生が牡鹿半島を巡りながら作品制作の題材をみつけるフィールドワークを行った。今後は制作中の作品を発表し本学教員や学生からアドバイスをもらうワークショップ、完成した作品を石巻市博物館にて披露する展覧会を行う。また、2025年度には上記で展示した作品を、樺山学長の作品と一緒に展示する予定である。
樺山学長は、「半島というのは、山と海がぶつかる自然豊かなところです。牡鹿半島を有する石巻市と連携協定を締結できたことは、学生を自然豊かな場所へ連れていき、創造力を豊かにする新たな拠点ができるということです。」とコメントしている。