府中市の小学校でインクルーシブ運動会

東京都府中市の府中第十小学校と白糸台小学校が、10月6日に全国で初めて「インクルーシブ『ソーラン節』」を秋の運動会に導入した。これは公益財団法人日本財団パラスポーツサポートセンター(パラサポ)が5月に始めた新プログラム「パラサポ!インクルーシブ運動会」の2種目目となる。

府中第十小学校では4年生が毎年演じる伝統のソーラン節に続き「インクルーシブ『ソーラン節』」を披露。白糸台小学校では5年生と府中けやきの森学園の児童生徒5名が一緒に踊った。障がいの有無や種別を問わず、みんなで踊れる工夫がつまった構成になっている。

府中市が「パラサポ!インクルーシブ運動会」を運動会に導入したのは、子どもたちの障がい理解教育の充実を図り、共生社会について考える学習に取り組むためだ。新しい気づきを得たり、思いやりを持った行動が取れるようになることを期待している。

また、府中第十小学校の6年生は、もうひとつのインクルーシブな種目「車いすリレー」を都内で初めて実施。障がいの有無にかかわらず、誰もが参加でき楽しめるというプロセスを経験した。

高野律雄府中市長は「子どもたちが楽しそうにやっていたこと(が印象的で)、それから新しい、今まで(運動会に取り入れることに)気づかなかった競技なのですね。自然に、子どもたちが取り組んでいるということが良かったと思います」とコメント。来年の春には多くの小学校が運動会に取り入れることを期待しているという。

パラサポは2015年5月に活動を開始。「SOCIAL CHANGE with SPORTS」をスローガンに、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるDE&I社会の実現を目指している。

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