第21回札幌国際短編映画祭の新設賞にノルウェーSF作品アニマリアが決定
10月23日(金)〜25日(日)に開催された第21回札幌国際短編映画祭(SSF)において、今年新設された特別賞「ヒューマン・インテリジェンス賞(Human Intelligence Prize)」の初代受賞作品に、ノルウェーのSF作品『アニマリア:野性の世界(Animalia)』が選ばれました。本賞はカナダ・バンクーバーのYumeBau Inc.との協力により創設され、映画制作における人間ならではの技法や手仕事による芸術性が発揮された作品に賞金20万円が贈られます。
初代受賞作品『アニマリア:野性の世界』

受賞を果たした『アニマリア:野性の世界』(原題:Animalia)は、マリウス・ロルフスヴォーグ(Marius Rolfsvåg)監督による25分のSF作品です。

自然が世界を取り戻して都市が緑に飲み込まれ、封印された者たちを除いて人間が動物に姿を変えた未来を舞台に描かれています。動物化した人間たちのもとから新生児を救出する任務に就いたアルム(Ines Høysæter Asserson)が、動物の中に人間性を見出し、同時に自らの内なる動物性に気づくという人間と動物の関係を描いた寓話です。
本作は、2026年11月13日(金)〜29日(日)に実施されるオンライン上映(日本国内限定)でも公開されます。

審査員と受賞監督のメッセージ

YumeBau Inc.のCEO兼創業者である審査員のウィルソン・J・タン氏は、AIの時代を迎えるにあたり人間ならではの映画を称えるために賞を創設したと説明し、「テクノロジーがどれほど進歩しても、私たちの身体の動物性も、感情の人間性も否定することはできません」と作品を評価しました。
受賞したマリウス・ロルフスヴォーグ監督は、自然やテクノロジーが急速に変化する時代において人間であることや人間性を守る意味を探ろうとしたと語り、自身や制作チームが日本の映画や物語の語りから深い影響を受けていることへの感謝を述べています。
また、札幌国際短編映画祭側も、AIの影響が広がるなかで人間ならではの物語を紡ぐ力を称える本賞が映画祭に新たな視点をもたらしたとしています。

ヒューマン・インテリジェンス賞は、映画制作において人間の手仕事による技術や芸術性、人間ならではの魂を感じさせる技法やシーンを取り入れた作品を評価する特別賞です。

2026年のインターナショナル部門にノミネートされた作品を対象に新設され、審査はウィルソン・J・タン氏を含む6名によって行われました。
関連組織の概要

本映画祭および賞に関わる組織の概要は以下の通りです。

- 札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト):2006年から毎年秋に札幌市で開催されている国際短編映画祭。カナダ映画テレビアカデミー公認。第21回となる2026年は94の国・地域から2,622作品の応募があり、オフィシャルセレクションとして28の国・地域、計96作品を上映。
- YumeBau Inc.:カナダ・バンクーバーを拠点とする独立系ゲームスタジオ。ゲームやVR(仮想現実)、AR(拡張現実)技術を活用したデジタル体験を開発。『Fortnite(フォートナイト)』関連の制作協力やMetaとの空間コンピューティング分野の研究開発、自社開発VRゲーム『BuildPort Xumia』などの実績を持つ。
本記事は札幌国際短編映画祭の発表をもとに作成されています。
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