商船三井、世界初のアンモニア燃料ケープサイズバルカー3隻を命名 27年竣工へ
東京都港区に本社を置く株式会社商船三井は10月29日、ベルギーの海運グループCMB.TECH NVと共同で整備を進めているアンモニア燃料ケープサイズバルカー3隻の共同命名式を、中国船舶集団の青島北海造船所にて開催しました。
本船は、商船三井の調べ(2026年10月、Web調査)によると、アンモニアを利用する大型外航ケープサイズバルカーとして世界初となります。2027年初頭より順次竣工した後、同社とCMB.TECH NVによる共同保有のもと、商船三井が定期用船および運航を予定しています。
3隻を命名、2027年初頭より順次竣工へ
式典にはCMB.TECH CEO Alexander Saverys、商船三井常務執行役員 髙橋 和弘が出席し、3隻はそれぞれ「RURI MIRAI」、「RURI SEKAI」、「RURI HIKARI」と命名されました。
3隻の船名に共通する「RURI(瑠璃)」には、環境負荷の低い本船の運航と次世代燃料の活用を通じて、瑠璃色に輝く美しい惑星である地球を守り続けたいという願いが込められています。また、「MIRAI(未来)」、「SEKAI(世界)」、「HIKARI(光)」は、持続可能な海運の未来を世界初のアンモニア燃料ケープサイズバルカーとして切り拓き、グローバルな脱炭素化社会の実現に向けた希望の光となるよう名付けられました。
次世代燃料アンモニアの採用と安全運航に向けた体制
アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないため、海運業界の脱炭素化を支える次世代燃料の一つとして位置付けられています。本船はアンモニアを燃料として使用できる仕様であり、ネットゼロ・エミッション達成に向けたマイルストーンとなります。
商船三井は本船の共同船主および用船者として、社内外のステークホルダーと連携しながら安全なオペレーション手順の策定をはじめとする多岐にわたる安全対策の検討・整備を進めており、同社として初となるネットゼロ・エミッション外航船として運航を開始する予定です。
商船三井グループの環境目標
商船三井グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付けています。さらに「商船三井グループ 環境ビジョン~BLUE ACTION 2035 Phase 2~」において、2020年代中のネットゼロ・エミッション外航船の運航開始と、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目指しています。高品質かつ安全なアンモニア燃料船による輸送サービスを通じてアンモニア燃料船の社会実装を促進し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。
本船の概要
建造が進められている本船の主要諸元は以下の通りです。なお、世界初という位置付けは、今回共同保有予定の3隻を含め、CMB.Techが青島北海造船所に発注・建造したアンモニア二元燃料ケープサイズバルカーシリーズ船10隻を対象とした、商船三井による調査(2026年10月、Web調査)に基づいています。
- 載貨重量トン数:約209,800トン
- 全長:299.95m
- 全幅:50.0m
- 竣工予定:2027年初頭より順次
- アンモニア燃料タンク容量:3,000m³×2基
共同で整備を進めるCMB.TECH NVは、ベルギーのアントワープに本社を置く上場総合海運グループです。ドライバルク船、原油タンカー、ケミカルタンカー、コンテナ船、オフショアエネルギー関連船等、約230隻の船隊を保有・運航するほか、自社または第三者を通じて水素およびアンモニア燃料の供給も行っています。同社は欧州、アジア、アフリカに拠点を有し、ユーロネクスト・ブリュッセルおよびニューヨーク証券取引所に「CMBT」、ユーロネクスト・オスロ証券取引所に「CMBTO」の銘柄コードで上場しています。
本記事は株式会社商船三井の発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



