Dellows News

ユニクロ、ケイト・ブランシェット氏と新プロジェクト始動 公募マガジン発行へ

ユニクロは、グローバルブランドアンバサダーを務めるケイト・ブランシェット氏と共に、女性たちが自らの言葉や物語を社会に届ける機会をつくるグローバルプロジェクト「stories she tells」を始動しました。東京大学を立ち上げパートナーに迎え、ユニクロ初となる公募エッセイを収録したマガジンの発行やリーディングイベントの実施を通じて、多様な声や視点を共有し、新たな対話や学びを生み出すことを目指します。今後は世界各地の大学との提携を通じたグローバル展開も視野に入れています。

言葉や物語を社会に届ける「stories she tells」

ユニクロは「あらゆる人の生活を、より豊かにするための服。究極の普段着。」と定義するLifeWearの考え方のもと、人々がより快適に、自信を持って暮らせる社会を目指してきました。服だけでなく、一人ひとりが経験や考えを語る物語の中にも自己表現の場があり、誰もが自分の物語を語る機会を持つべきであるとする一方、女性たちの声が文化や社会を形づくる場で共有される機会が限られてきた背景に着目しました。これまで世界中の店舗やデジタルを通じて服を届けてきた発信力を、言葉や物語にも生かしていく構想です。

プロジェクト名の「stories she tells」には、ひとつの正解や特定のロールモデルではなく、それぞれ異なる経験や視点を持つ女性たちの多様な物語を表現するため、単数の“story”ではなく複数の“stories”が用いられています。女性たちの多様な声を発信してきたケイト・ブランシェット氏とユニクロの想いが共鳴し、対話を重ねる中で本プロジェクトが誕生しました。

2027年秋に公募エッセイマガジン創刊へ

プロジェクトの柱として、公募エッセイを収録したマガジンが企画・制作され、2027年秋に創刊号が発行される予定です。創刊号のテーマは「Connection」と設定され、人と人、経験と経験、一人ひとりの物語と社会をつなぐ想いが込められています。

メインコンテンツとなるエッセイの公募は今冬より行われ、ケイト・ブランシェット氏が選考委員長を務める予定です。エッセイの応募資格や選考方法など公募に関する詳細は2026年12月頃の公開が予定されており、誌面にはテーマに関連する研究論文や文学作品の掲載も予定されています。

東京大学との協働と今後の展開

本プロジェクトは学術的な知見や視点を取り入れるため、大学との提携を通じて展開されます。立ち上げにおいては日本国内で東京大学との協働のもと開始され、東京大学の多様性包摂共創センター(IncluDE)に所属する教員からマガジンのテーマや編集に関するアドバイスを受けるほか、コンテンツの共同制作が予定されています。今後は世界各地の大学との提携を通じて、プロジェクトをグローバル規模に拡大していくことも視野に入れています。

関係者も本取り組みに期待を寄せており、ケイト・ブランシェット氏は「『stories she tells』が、これまで十分に届けられる機会のなかった新たな世代の書き手たちに、自由に表現するための扉を開き、人と人とのつながりや、メンタリングの機会へと広がっていくことを願っています」とコメントしています。また、株式会社ファーストリテイリングのグループ執行役員であるセレーナ・ペック氏は公平な機会を広げる役割の重要性を強調し、東京大学の藤井輝夫総長は多様性と対話を通じた価値創出への期待を示しました。

東京大学総合図書館でローンチ記念イベントを開催

始動を記念したリーディングイベントが10月29日(木)に東京大学総合図書館で開催され、学生や教員、メディア関係者が参加しました。藤井輝夫総長による期待の言葉やセレーナ・ペック氏による背景説明、ケイト・ブランシェット氏によるスピーチが行われたほか、学生50名を対象に対話が繰り広げられました。

メインプログラムでは、東京大学 理事・副学長の林香里氏のファシリテーションのもと、作家の川上未映子氏、学生団体で女性のエンパワーメントにまつわる活動を行う東京大学の学生である上野悠氏と星野亜希氏、そしてケイト・ブランシェット氏が登壇しました。パネルディスカッションでは川上未映子氏の代表作のひとつ「夏物語」の一節や、ケイト・ブランシェット氏が選定したClarice Lispectorの「Belonging」が朗読され、「Connection」のテーマのもとで物語を語ることや女性の言葉を社会に届ける意義について意見が交わされました。さらに、会場前の広場ではコンセプトに合わせてキュレーションされた本130冊以上が並ぶブックフェアも実施されました。

本記事はユニクロの発表をもとに作成しました。

アクセスランキング

今日

1週間