竹箸メーカーのヤマチク、ICCサミットのカタパルトグランプリで5位入賞
熊本県南関町で純国産の竹箸を製造する株式会社ヤマチクは、9月2日に開催された「ICC サミット KYOTO 2026」のピッチイベント「カタパルト・グランプリ- 強者が勢揃い -」において5位に入賞した。代表取締役の山崎彰悟氏が登壇し、「廃業寸前だった竹の箸メーカーが挑む、世界お箸革命」をテーマにプレゼンテーションを行った。審査員39名による投票の結果、入賞を果たした。
下請け構造からの脱却と自社ブランドの成長
ヤマチクは熊本県南関町で60年以上にわたり竹箸の製造を手がけている。地域の山々から切り出された竹を原料に、30工程以上の手仕事で仕上げており、年間500万膳を製造している。

かつては下請けメーカーとして原材料の買い叩きや低賃金などの課題を抱え、廃業の危機に直面していた。同社は産業構造からの脱却を目指し、自社ブランド「okaeri」を立ち上げた。同ブランドは「Pentawards」や「ニューヨークADC」などの海外デザイン賞を受賞し、取引先は400件以上に拡大した。さらに2023年11月には工場敷地内に直営店「拝啓」を開設し、年間1万人以上の来客と約3,000万円の店舗売上を記録した。これらの取り組みにより、売上は下請け時代の3倍、自社ブランド比率は80%以上に達し、従業員の給与額は40%以上増加、竹の買取価格も2倍に引き上げたとしている。


同社は海外市場の開拓も進めており、韓国ではHyundaiのテレビショッピングにおいて14万膳が40分で完売した実績を持つ。ステンレス箸が主流の韓国において、軽量でつまみやすい竹箸の需要を獲得しているという。
現在、同社の製品は17カ国に出荷されており、海外売上は全体の25%を占めている。箸食文化を持つアジア圏をはじめ、世界市場に向けて竹箸の普及を進めていく方針だ。

ICCサミット「カタパルト・グランプリ」について
Industry Co-Creation(ICC)サミットは産業創出を目的としたカンファレンスで、毎回500名以上が登壇し1,200名以上が参加する。「カタパルト・グランプリ – 強者が勢揃い -」は過去の実績を持つプレゼンターが集うピッチイベントで、京都大会では11名が各7分間のプレゼンテーションを実施した。
会社概要
- 企業名:株式会社ヤマチク
- 代表者:代表取締役 山崎彰悟
- 所在地:熊本県玉名郡南関町久重330
- 創業:1963年1月1日
- 設立:1991年5月13日
- 事業内容:純国産竹箸の製造・販売
- URL:https://www.hashi.co.jp/
本記事は株式会社ヤマチクの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



