津梁ファンド、微細藻類バイオ生産のOIST発Atierraへ出資
フォーシーズ株式会社が運営する「津梁ファンド」(津梁1号投資事業有限責任組合)は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)発のスタートアップ企業であるAtierra Inc.へ出資を行いました。Atierraは微細藻類を用いたバイオ生産プラットフォームを開発し、持続可能な航空燃料(SAF)の原料供給不足や高コストといった課題の解決に取り組んでいます。今回の出資を通じて、沖縄の産業エコシステムとの連携を深め、技術開発および事業基盤の構築を本格化させる方針です。
SAF普及の課題と出資の背景
航空業界の脱炭素化に向けてSAFの導入が求められる一方、SAFの製造コストは従来のジェット燃料の約3倍とされ、そのうち原料コストが約6割を占めていることが普及の障壁となっています。
OIST発のスタートアップであるAtierraは、環境国際コンペ「Climate Launchpad 2025」日本大会決勝で満場一致の優勝を収めるなど実績を重ねています。同社は微細藻類を用いて二酸化炭素(CO₂)からSAF製造に最適化された油脂原料を生産する技術を確立しており、SAFの価格低減と普及の後押しを目指しています。津梁ファンドは、同社の技術力と沖縄の産業エコシステムとの連携による発展に期待を寄せ、出資を決定しました。
自社工場を持たないモデルで商業化を目指す

Atierraの共同創業者 兼 CEOであるShivani Sathish氏は、微細藻類による原料油の可能性を安定的かつ価格競争力のある大規模生産へつなげるためプラットフォームを構築しているとし、沖縄を拠点に技術開発と事業基盤の構築を進めていく考えを示しています。

また、フォーシーズ代表取締役の豊里健一郎氏は、多くの企業が商業化の壁に直面してきた藻類燃料分野において、Atierraが生物学と工学を横断する体制を整え、自ら巨大な工場を持たないライセンスモデルという現実的な事業設計を選択している点を評価しています。
関係組織の概要

津梁ファンドおよび運営元のフォーシーズの概要は以下の通りです。
- ファンド名:津梁ファンド(津梁1号投資事業有限責任組合)
- 運営会社:フォーシーズ株式会社
- 所在地:沖縄県沖縄市
- 代表者:代表取締役 豊里 健一郎
- 主な事業:独立系ベンチャーキャピタルファンド「津梁ファンド」の運営、イノベーション創出拠点「Koza Startup Arcade」の運営、スタートアップカンファレンス「KOZAROCKS」の運営など

本記事はフォーシーズ株式会社の発表をもとに作成しました。
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