深谷配合粘土工業の廃瓦リサイクル水性塗料やねっこ、塗料不足下でも供給可能
埼玉県深谷市の深谷配合粘土工業は、廃瓦をリサイクルした粉砕瓦を主原料とする屋根・外壁・床用エコ塗料「やねっこ」の製造・販売を展開している。中東情勢の悪化に伴うナフサ不足を背景にシンナーや塗料の供給不足が懸念される中、同社は水で希釈する水性塗料である同製品について、現状でも十分な供給が可能であるとしている。


水性塗料「やねっこ」の供給と特徴
国はシンナーや塗料の不足を訴える事業者の声を受け、2024年6月よりシンナー・塗料メーカーから塗装事業者へシンナーを直接販売する「直販スキーム」を開始するなど、油性塗料の供給を満たす取り組みが行われている。
これに対し、深谷配合粘土工業の「やねっこ」は水で希釈して使用する水性塗料のため、シンナー不足の影響を受けずに供給できる体制にある。同製品は寺院や民家から回収した不要な瓦を0.5ミリ以下に破砕し、数種類の樹脂や繊維を配合して製造されている。屋根補修材料としての特許を取得しており、カラーは赤、茶、黒を基本に各種バリエーションを展開している。
2006年に開発着手、施工性を改良
「やねっこ」は、瓦を破砕した粉に樹脂や繊維、液体を加えることで付加価値の高い製品を作りたいという思いから、2006年に開発が開始された。試作品の完成後も、屋根や外壁の塗装職人が扱いやすいよう施工性の改良を重ねて現在の製品に至っている。
5つの効果で住環境と安全に寄与
同製品は、素材や構造の特性により以下の5つの効果を有している。
- 遮音効果:施工後に形成される凹凸と瓦由来の素材特性により音を反射・拡散・吸収し、屋根から伝わる雨音などの騒音を軽減する
- 遮熱効果:約1ミリの塗り厚と表面の凹凸によって日陰を作り、日射による熱の影響を緩和して屋根や壁の表面温度上昇を抑制する
- 滑り止め効果:ガルバリウム鋼板やトタン屋根に積もった雪の一気な滑落を防ぎ、軒先での事故防止や窓ガラス・建物への被害軽減を図る
- 資源の節約効果:瓦を再資源化することで廃棄物の抑制につなげる
- 保温効果:屋根表面に厚みのある層を形成し、冬場に室内の熱が逃げるのを抑えて暖房効果の向上に寄与する
本記事は深谷配合粘土工業の発表をもとに作成。
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