動物福祉重視の犬ブリーダーマッチングサイトがリリース

株式会社ペトリコウェルは2024年5月21日、犬に優しい優良ブリーダーだけと繋がるマッチングサイト『Breeder Families』をリリースした。

日本では生体販売を行うペットショップから子犬を迎えるのが一般的だが、『Breeder Families』ではユーザーが直接ブリーダーから子犬を迎えることができる。直販の主なメリットは、子犬への負担が少ない点と情報の透明性が高い点だ。

優良ブリーダー厳選を謳った直販サイトは多数あるが、基準やプロセスが曖昧で敷居が低いため、ワンちゃんを本当に大事にしている優良ブリーダーから営利優先のブリーダーまで多種多様なブリーダーが掲載されている。そこで同社は、動物専門家と協力し、動物福祉目線の17の選定基準と厳格な審査プロセスを体系化したという。選定基準は、少数の犬種に集中すること、ミックス犬を繁殖しないこと、ペットショップ等を使わないこと、耳や尻尾を切らないこと、見た目以上に健康を重視すること、引退犬も大切にすることなどだ。

審査プロセスでは、初回審査と継続審査を厳格に行う。初回審査では書面審査のみならずヒアリングや犬舎確認まで行い、継続審査ではプロダクトを使ったチェックやユーザーへの書類提出の義務づけ、定期的なヒアリング等により掲載継続可否を判断していく。

同サイトでは、審査の結果、ブリーディングの中で素晴らしいと判断した部分についてタグを付与し、ブリーダー一覧画面で可視化している。更に、ブリーダー詳細画面で、付与したタグに関する具体的な内容も掲載しており、ブリーダーのこだわりや価値をユーザーに伝えることができる。

一般ユーザーは無料でサイトを利用することができ、5ステップで子犬を迎えることができる。同サイトでは、子犬のみの検索はなく、「ブリーダー+子犬」で検索結果を表示する。また、子犬への負担を一番に考えるため、空輸は禁止し、近隣預かりサービスも実施しない。

株式会社ペトリコウェルの吉村貴幸代表取締役社長は、『Breeder Families』を通じて、「動物福祉目線の17の選定基準」と「厳格な審査プロセス」によりブリーダーを厳選し、消費者に正しい情報と安心してブリーダーを選べる場所を提供していくとしている。将来的には、同社の選定基準が犬に優しいブリーダーのデファクトスタンダードになることを目指し、ワンちゃんに優しい世界を創っていくという。