Dellows News

日建設計総合研究所など3者、都市・地区間の国際連携推進へMoUを締結

株式会社日建設計総合研究所、URBANIX株式会社、Connected Places Catapultの3者は、日本・英国およびその他の国々における都市・地区間の国際連携を推進するため、MoU(基本合意書)を締結した。気候変動への対応や脱炭素、高齢化といった共通課題を起点に、国内外の自治体や企業などをつなぎ、具体的な課題解決と新たな都市開発モデルの創出を目指す。

国際連携による都市課題の解決と共創の推進

今回の連携では、気候変動への対応、脱炭素、新産業創出、高齢化など、世界各地の都市や地区が直面する共通課題を起点とする。国内外の地区・自治体・大学・企業等を結びつけることで、海外の知見や技術の共有にとどまらず、共同研究・実証・ビジネス連携等を通じた具体的な都市課題の解決と、新たな都市開発モデルの創出を目指している。

3者は、日本と海外のエコシステムをつなぎ連携を促進する「enabler(イネーブラー)」として、都市・地区間の国際連携を交流から共創へと発展させ、新たなイノベーションの創出に貢献していくとしている。

福岡市・北九州市を対象とした先行的な取り組み

3者はこれまでにも、Connected Places Catapultが展開してきたInnovation Twins Programの知見を活用し、福岡市・北九州市を対象として日本と英国におけるイノベーション地区をテーマに連携の可能性を検討してきた。2025年12月には福岡市内において、自治体・大学・企業・イノベーション支援機関等とともに「イノベーションを加速する国際都市間連携」シンポジウムを開催し、地区レベルでの連携がイノベーション創出に寄与する可能性を確認している。

2025年度は「都市におけるイノベーション創出」をテーマに、福岡市および北九州市をケーススタディとした活動を実施した。日建グループ、URBANIX、九州大学、Connected Places Catapultを中心に他主体とも連携し、両市におけるイノベーション地区のさらなる推進を図った。具体的には、両市内のイノベーション地区やプレイヤーを仮設定したうえでペアリングの可能性がある英国側の地区やプレイヤーを抽出したほか、英国イノベーション地区への現地訪問や意見交換、福岡市内でのシンポジウム開催などを展開した。なお、2025年度の取り組み内容は日本都市計画学会の都市計画報告集に投稿されている(https://www.jstage.jst.go.jp/article/reportscpij/24/4/24_785/_pdf)。

英国主導のInnovation Twins Program

Innovation Twins Programは、英国のConnected Places Catapultが主導する国際的なプログラムである。ロンドン以外の英国の地方都市と、他国の首都以外の地方都市をペアリングし、イノベーション創出を目指す取り組みとなっている。

これまでにイギリスと韓国、台湾、日本(北九州市や福岡市)などの間で複数のプロジェクトが進行している。海外の都市や関係プレイヤーとのネットワーク構築を通じて課題共有や連携の可能性を高め、イノベーション創出に向けた大きなポテンシャルが期待されているという。

協定を締結した3者の概要

  • 株式会社日建設計総合研究所:日建設計を中核とした日建グループのシンクタンク。持続可能な建築・まちづくりの実現を目指し、調査・企画・コンサルティングサービスを提供している。所在地は東京都千代田区神田小川町3-7-1 ミツワ小川町ビル3階。URLはhttps://www.nikken-ri.com/
  • URBANIX株式会社:九州大学発の都市デザイン・まちづくり企業。都市計画の研究成果を応用したデータ解析や都市戦略、国際都市間連携の支援などを手がける。所在地は福岡県福岡市中央区長浜1-1-34 KBC会館2F(FUKUOKA NORTH PORT内)。URLはhttps://urbanix-japan.com/
  • Connected Places Catapult:交通、建設、インフラ分野における英国のイノベーション推進機関。成長可能性の高い企業の事業拡大や成功を支援する。所在地はThe Urban Innovation CentreOne Sekforde Street, London。URLはhttps://cp.catapult.org.uk/

本記事は株式会社日建設計総合研究所、URBANIX株式会社、Connected Places Catapultの発表をもとに作成。

アクセスランキング

今日

1週間