TBSがTIFFCOMで海外戦略を発表 Legendary協業やSASUKE展開
株式会社TBSホールディングスは2026年10月29日(木)、東京都立産業貿易センター浜松町館で開かれているTIFFCOMにて、「TBS グローバル戦略の最前線~ハリウッド・Legendary社との協業から『SASUKE』の世界的展開まで~」と題したセミナーを開催しました。代表取締役社長の阿部龍二郎氏が率いる同社グループは、世界市場に向けたグローバル戦略の最新成果と今後の展望を発表しました。
Legendary社との連携や新スタジオ設立によるグローバルIPの創出
執行役員 グローバルビジネス統括であり株式会社THE SEVEN 代表取締役社長などを務める瀬戸口克陽氏は、グループのグローバルブランドパーパス「Inspiring Global Love for Japan through Timeless Moments」のもとで進める取り組みについて説明しました。今年1月にはハリウッドの映画スタジオであるLegendary Entertainmentの株式を取得し、日本発のIPを原作とした作品を継続的に共同企画・開発する体制を構築したことを紹介しました。同社は日本と世界をつなぐ“Cultural Translator(文化の翻訳者)”としての役割を担い、大型コンテンツの創出を目指すとしています。
また、韓国のCJ ENM Co., Ltd.および株式会社U-NEXT HOLDINGSとの3社共同出資による新スタジオ「StudioMonowa(スタジオモノワ)」の設立にも言及しました。日韓の強みを融合させ、企画開発から制作、二次展開までを一貫して手がける体制を整えています。
海外向け作品の実績と新作展開、スケボーIP「KASSO」の拡大
海外戦略スタジオであるTHE SEVENの実績として、『今際の国のアリス』シーズン3(制作協力)や『ちるらん 新撰組鎮魂歌』が「Asian Academy Creative Awards 2026(AACA)」や「31st ASIAN TELEVISION AWARDS(ATA)」で受賞・ノミネートを果たしたことが報告されました。今後はNetflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』や『国民クイズ』、Prime Videoでの『地雷グリコ』『ぼくの地球を守って』などの作品を展開していく計画です。
あわせて、フィジカルゲームショーとして開発されたスケボーコンテンツ『KASSO』の広がりも紹介されました。公式SNSの総フォロワー数は124万人を突破し、Instagramフォロワーの90%以上を海外ユーザーが占めています。今年3月に米国・ロングビーチでイベントを開催したほか、欧米に加え南米や東南アジア、中東、アフリカ地域からも声がかかっており、放送や配信だけでなくイベントやアパレル、ゲームなどの多角的な事業展開を進めていく展望を示しました。


グローバルビジネス局長の渡辺信也氏は、世界170以上の国と地域で親しまれている『SASUKE/Ninja Warrior』の戦略を説明しました。同作は今年2026年に海外での初放送から20周年を迎え、1997年の番組開始から来年2027年に30周年となります。2028年には番組にインスピレーションを受けた「障害物レース(オブスタクル)」がロサンゼルス五輪の近代五種に採用される予定で、2029年にはアメリカ版『American Ninja Warrior』の誕生20周年を控えています。
こうした流れの中、ベトナム版が2019年以来8年ぶりに復活することが決定したほか、Banijay Entertainmentとの営業協力によりオーストラリアで5年ぶり、イスラエルで3年ぶりとなる現地版の復活も決定しました。総再生回数10億回を超えるSNS展開やインドアパーク、商品化、VRゲーム化といったビジネス展開も推進するとしています。


さらに、ヨーロッパ市場での新規フォーマット販売を強化するため、美術制作等で協力関係にあったATSと共にロンドンへ新たな営業拠点を設置したことも明かしました。番組販売でも『VIVANT』がタイの配信プラットフォームでランキング上位を獲得するなど好調を維持しているということです。
株式会社TBSホールディングスの概要
- 会社名:株式会社TBSホールディングス
- 本社:東京都港区
- 代表者:代表取締役社長 阿部龍二郎
- 公式サイト:https://www.tbsholdings.co.jp/
本記事は株式会社TBSホールディングスの発表をもとに作成しました。
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