BIOTECHWORKS-H2の5件がAZECのMOUリストに掲載 民間最多
経済産業省が2026年10月9日に公表した「第4回AZEC閣僚会合に向けたMOU案件リスト一覧」に、株式会社BIOTECHWORKS-H2の案件5件が掲載された。同リストは、日本とフィリピンが2026年10月8日にマニラで共同開催した第4回アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)閣僚会合に合わせ、AZECパートナー国の企業や機関が新たに締結した約70件のMOUを取りまとめたものである。同社によると、掲載された5件(インドネシア3件、マレーシア2件)は、政府や政府関係機関を除く日本側事業者の民間企業の中で、上場企業を含めて最多になるという。
掲載された案件には、インドネシアでの発電や研究開発、マレーシアでの水素事業などが含まれている。案件名に「廃棄物」を掲げた7件中5件を同社の案件が占めた。リストに掲載された5プロジェクトおよび相手国パートナーは以下の通りである。




- 東部インドネシア・マカッサル廃棄物発電(Waste-to-Energy, WTE)プロジェクト/PT BOSOWA ENERGASINDO
- 東部インドネシア・パレパレにおける廃棄物発電(Waste-to-Energy, WTE)プロジェクト/PT BOSOWA ENERGASINDO
- 統合前処理・廃棄物発電ガス化システムに関する研究開発、技術経済実行可能性調査、および持続可能エネルギー実証事業/インドネシア共和国国立研究革新庁(BRIN)エネルギー・製造研究機構 エネルギー変換技術研究センター(PRTKE-BRIN)
- マレーシアにおける廃棄物発電・水素事業協力プロジェクト/EURASIA EXPRESS SDN BHD、HUALANG ENERGY SDN BHD
- マレーシア・ケダ州における廃棄物由来水素事業協力プロジェクト/HUALANG ENERGY SDN BHD
※ 経済産業省「MOU案件リスト一覧」に基づく当社集計。民間企業は、日本側事業者から政府・政府関係機関(独立行政法人、政府系金融機関など)を除く。案件名・相手国パートナーの表記は同資料による。
第4回AZEC閣僚会合には全パートナー11カ国が出席し、エネルギー安全保障と脱炭素化に関する議論が行われた。AZECのもとで進むプロジェクトは今回のMOUを含めてのべ600件を超えており、会合では環境副大臣から廃棄物発電や資源循環に関する取り組みが報告された。同社は「廃棄物を資源に変え、エネルギーの地産地消を実現する」ことを掲げ、都市で毎日発生する廃棄物を地域の燃料やエネルギーに変える事業を推進している。
独自技術を活用した「REBORN by BIOTECHWORKS-H2」
廃棄物のエネルギー化では、水分や組成、発熱量のばらつきといった不均質性が技術的な課題となっている。同社はリサイクルが難しい混合廃棄物を分別せずに粉砕・ペレット化し、7つのデバイスで多角的に分析することで、均質なOPF(最適化燃料チップ)へと変換する技術を有する。OPFはコークス代替として発電やセメント工場で使用できるほか、水素やナフサ原料、メタンガスなどの生成も可能としている。
さらに、燃料チップにデータを付与することで原料からGHG削減までを追跡し、カーボンクレジットにも対応する一連のスキームを「REBORN by BIOTECHWORKS-H2」として展開している。
今後の展開と代表者コメント
同社はAZECの枠組みのもとで掲載案件を進め、ASEAN各国へ展開していく方針を示している。株式会社BIOTECHWORKS-H2の代表取締役 CEO&Founderである西川 明秀氏は「世界中の廃棄物をエネルギーに変え、ごみをZEROにする。その決意のもと、海外でもチャレンジしているBIOTECHWORKS-H2として、AZECに掲載いただいたことを非常にありがたく、うれしく思います。世界では、まだまだごみを埋め立てています。そのごみが資源になる日を目指し、さらに精進してまいります」とコメントしている。
株式会社BIOTECHWORKS-H2 概要
- 所在地:東京都渋谷区神宮前6-18-3 神宮前董友ビルⅡ 6階
- 代表者:代表取締役CEO 西川 明秀
- 設立:2023年7月5日
- 事業内容:廃棄物から水素を生成し再生可能エネルギー化する技術開発およびライセンス事業
- URL:https://www.biotechworks.co.jp
本記事は株式会社BIOTECHWORKS-H2および経済産業省の公表情報をもとに作成しています。
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