AIがパッケージデザインを数秒で評価。アジア3か国版が提供開始

株式会社プラグは、消費者がパッケージデザインをどのように評価するかを予測する『CrepoパッケージデザインAI』の中国・インドネシア・タイ版のサービス提供を2024年5月21日より開始すると発表した。中国版は6月1日からの提供となる。現地販売パートナーとして、株式会社インテージホールディングスと業務提携し、日本国内での販売はプラグが、中国・インドネシア・タイでの販売はインテージHDの現地法人が担当する。

本AIは、東京大学 山崎研究室との共同研究により開発されたシステムで、消費者調査の結果を学習データとして利用している。商品デザインに対して消費者がどの程度好むか、どのようなイメージを持つかなどをAIが予測する。日本では2019年から提供されており、多くの企業に導入され、売上向上の事例も出ているという。

パッケージデザインに対する消費者の評価は各国の風習や好みで大きく異なるため、中国・インドネシア・タイの各国で消費者調査を実施し、その結果をAIに学習させた。これにより、Webにデザイン案をアップロードするだけで各国の消費者の評価を瞬時に予測することが可能になり、デザイン開発のスピードアップとコストダウンを実現するとしている。

『CrepoパッケージデザインAI』は、好意度予測、ヒートマップ、19種類のイメージワード、好意度のばらつきの4項目の評価が可能で、飲料、菓子、食品、調味料、日用品など多くのカテゴリーが対象となる。性別、年代別、性年代別の評価も可能で、ターゲット層にささるパッケージ開発を支援する。

プラグは、パッケージデザイン評価について国内有数の実績を有しており、代表の小川亮氏は(公社)日本パッケージデザイン協会の理事長などを務めている。一方、インテージHDは、マーケティング・リサーチを中核とした情報サービスを展開する企業グループを形成しており、両社の強みを活かした取り組みとなる。