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エクサと東栄汽船、船舶保守点検の自動化に向けた実証実験を2026年11月開始へ

株式会社エクサは東栄汽船株式会社と連携し、ドローンとAIを活用して船舶の保守・点検業務の自動化を目指す「船舶保守・点検ソリューション」の実証実験を2026年11月に開始します。実証は東栄汽船の所有船で行われ、現場知見を取り入れながら実用化に向けた課題や要件の明確化を図ります。本ソリューションは、エクサが開発を進めている「フィジカルAIプラットフォーム」の最初の適用領域となります。

船舶点検における危険作業の削減と客観性向上へ

船舶の保守・点検業務は、高所や狭い閉鎖空間での作業が多く発生し、足場の設置や撤去に多大な時間とコストを要するという背景があります。加えて、点検結果の評価や判断が熟練技術者の経験や知見に依存しがちな点や、人手不足が進む中での持続可能な点検体制の維持が大きな課題となっています。

今回開発されるソリューションでは、ドローンの活用によって作業員が危険な場所へ立ち入る機会を削減します。さらに、取得したデータをデジタル空間上で蓄積・可視化することで、点検作業の安全性向上と評価・判断の客観性向上を目指しています。

実船環境で行う3つの技術検証

エクサはこれまで、CPS(Cyber-Physical System:現実空間から取得したデータをデジタル空間で処理・分析し、その結果を現実空間の活動や制御に反映する仕組み)の技術を活用し、自然言語による指示からドローンの飛行経路を自動生成する仕組みや、画像からサビなどの異常を検知する技術の開発を進めてきました。2026年11月の実証実験では、船体外板を対象に主に以下の3点が検証されます。

  • ドローンによる3D点群データ・画像の取得とデジタルツインの構築
  • AIによるサビなどの異常検知と、デジタルツイン上での位置の可視化
  • 船体に沿った安全な自律飛行に向けた検証

実際の船体は形状や塗装の状態、サビの進行度合いが一隻ごとに異なり、屋外における風や光の条件も変化します。また、港湾や乾ドック内という限られた空間での運用も求められるため、仮想空間では再現しきれない環境下で検証を行うことで、技術の現場適用可能性を評価し、実用化に向けた課題と要件を洗い出します。

専門領域を有する4社による開発体制

本実証実験は、エクサと東栄汽船に加え、専門領域を持つパートナー企業2社が技術協力を行う体制で推進されます。

  • 株式会社エクサ:JFEスチールの現場で培ってきた大規模な3D点群データの処理技術やデジタルツイン技術を基盤に、プラットフォーム全体の企画・開発、技術統合および実証実験を推進
  • 東栄汽船株式会社:新規事業創出の取り組み「X Innovation」の一環として自社保有船舶を実証フィールドとして提供し、海事関連事業者とのネットワーク活用や現場適用性の検証に参画
  • 株式会社エアロネクスト:乾ドック内や狭隘な船内環境を見据えた機体選定や設計支援、テスト飛行の支援、自律・遠隔制御技術のアドバイザリーを担当
  • 株式会社Forcesteed Robotics:現場側でデータを処理するエッジAIの検討・実装支援、取得データの認識・分析支援を担当

実証成果の活用と他産業への展開

エクサは、実証実験を通じて得られるデータや知見を基に異常検知の精度向上や点検対象の可視化を進め、保守・点検業務の安全性向上と乾ドック内の点検関連工程の大幅な短縮を目指します。

将来的には、本ソリューションで得られた技術や知見を「フィジカルAIプラットフォーム」として共通化・体系化し、製造業の工場設備や社会インフラなど、他の産業領域への展開も検討していく方針です。

参画企業の概要

  • 株式会社エクサ
  • 代表者:代表取締役 社長執行役員:林 勇太
  • 本社:神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス2階
  • ホームページ:https://www.exa-corp.co.jp/
  • 東栄汽船株式会社
  • 代表者:代表取締役:東谷 正樹
  • 本社:広島県江田島市
  • ホームページ:https://toeikk.com/
  • 株式会社エアロネクスト
  • ホームページ:https://aeronext.co.jp/about/company/
  • 株式会社Forcesteed Robotics
  • ホームページ:https://www.forcesteed.com/

本記事は株式会社エクサの発表をもとに作成されています。

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