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最中屋、神戸市で運営指導DXプラットフォームカンサツの実証実験を開始

株式会社最中屋は、神戸市の官民連携プロジェクト「Urban Innovation KOBE 2026」の実証実験事業者に選定され、開発中の運営指導DXプラットフォーム「カンサツ」を用いた実証を2026年8月に開始しました。同社が選定されたのは、地域・行政課題型の課題1「介護現場の研修・訓練の実施、自己点検にDXを。『介護以外の業務にとられる時間』を減らす支援をしたい!」(担当課:神戸市福祉局監査指導課)です。実証では自己点検領域における法令や通知の改正への対応を重視し、神戸市内の協力が得られる特別養護老人ホームで運用を検証します。

介護報酬改定に伴う自己点検シートの改訂負担が背景

自治体が介護保険施設等の運営やサービス状況を確認・指導する運営指導に先立ち、施設側が自己点検シートで点検を行うことが一般的に行われています。国の「介護保険施設等運営指導マニュアル」(令和6年7月改訂)でも施設による自己点検を求めており、指導の標準化・効率化と所要時間の短縮が打ち出されています。

課題の募集にあたり神戸市は、介護報酬改定のたびに監査指導課が手作業で自己点検シートを改訂しており、公開までに一定の時間を要している状況を挙げていました。そのため、国の運営基準や介護報酬改定の情報を適時・的確に活用できる仕組みが求められていました。施設側にとっても、難解で膨大な法令の中で準備すべき内容が分かりにくく、証跡(点検の根拠となる記録)の整備が「残すことで精一杯」になりやすい実情があります。2027年度の介護報酬改定に向けた議論が始まるなか、改正内容を根拠とともに速やかにシートへ反映し、施設が日常的に準備を進められるようにすることが実証の狙いです。

法令をカード化し改正情報を自己点検シートへ反映

プラットフォーム「カンサツ」は、介護保険法・運営基準・解釈通知などを「虐待防止」「事故防止」といった現場の行動につながるテーマ別のカード(自主点検カード)に置き換えるシステムです。各カードに記載された平易な質問に回答し、記録の写しの添付や保管場所の記入を行うことで証跡を登録でき、進捗に応じて達成率が上がる設計となっています。

カードは法令の条文と対応づけて管理されており、改正があった際に影響する項目をたどることができます。実証では国が公表する次期介護報酬改定の情報を取り込み、特別養護老人ホームの自己点検シートの更新案を条・項・通知といった根拠とともに神戸市へ提示します。更新案は神戸市が点検して反映の精度を確かめ、自治体担当者が改正のたびに根拠を一から調べ直す負担の軽減を図ります。

協力施設での運用において「カンサツ」を使用するのは施設側のみで、神戸市の職員がシステムにログインすることはありません。施設はカードへの回答を自己点検シートの様式で出力し、従来通りの方法で神戸市へ提出します。また、利用者の個人情報はシステムに入力せず、利用者の情報が載った記録は添付せずに保管場所を記入する形で進められます。

体制と今後の展望

実証は神戸市福祉局監査指導課と同社が協働して進めています。株式会社最中屋の体制は、都道府県で運営指導等の実務を担った経験者や介護テック製品の開発経験者が中心となり、協力施設への説明や運用支援、カードと改正反映の仕組みの開発を担当します。

実証では以下の3点が検証されます。

  • 改正の影響を受ける自己点検シートの項目を特定し、根拠を付けた更新案を示せるか(神戸市による点検で精度を確認)
  • 協力施設が、カンサツで作成した自己点検シートを出力し、これまでどおりの方法で提出できるか
  • 準備にかかる負担がどう変わるか(施設と神戸市への聞き取り)

実証の結果は成果報告として取りまとめられる予定です。同社は検証した仕組みをもとに、他の自治体やサービス種別への展開を目指すとしています。

株式会社最中屋の概要

  • 会社名:株式会社最中屋
  • 本社:〒604-8844 京都府京都市中京区壬生檜町6番地 STハウス2F
  • 代表取締役CEO:結城 崇
  • 設立:2022年8月16日(創業:2019年4月11日)
  • 事業内容:医療・介護現場のエッセンシャルワーカーを、ドメイン知識×テクノロジー(AI・データ活用)で支援。AIケアプラン作成支援システム「ミタスト」(BI機能「ミセルト」)、タイムスタディアプリ「ハカルト」等を提供
  • ビジョン:「まん中でケアする人をおもてなし。」
  • 公式サイト:https://monakaya.com/

本記事は株式会社最中屋の発表をもとに作成されました。

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