ダイカンなど3社が開発したテロワールタイルがJR勝沼ぶどう郷駅待合室に採用
総合サインメーカーの株式会社ダイカン、株式会社thePIXEL、株式会社中村商事の3社が共同開発した空間素材「テロワールタイル」が、JR勝沼ぶどう郷駅にリニューアルオープンする待合室のコーヒースタンドに採用された。同タイルは、勝沼のワイナリーから回収されたワイン醸造の搾りかす「ワインパミス」を素材の一部に用いている。空間設計を手がけた株式会社 S PLUS ONE 建築設計事務所の建築家・坂野由美子の発案により、地域の「場所文化」を取り込む素材として導入が決まった。

地域資源のワインパミスを活かした空間素材
「テロワール」はワイン用語で土地固有の気候や土壌、文化などを指す言葉として親しまれている。3社はこの考え方を空間づくりに拡張し、地域資源に新たな価値を与える空間素材として「テロワールタイル」を開発した。

素材として使われるワインパミスは、ワインの醸造過程でぶどうを搾った際に生じる果皮や種などの搾りかすを指す。国内では年間約10,000トンが発生しているとされ、一部が家飼料などに活用されるほかは畑への埋め戻しなどで処分されている実態がある。本プロジェクトでは、山梨県で「RE-WINE」事業を展開し廃棄ゼロを目指す株式会社中村商事がワインパミスの回収と活用を担い、地域を象徴する建材へと転換を図った。


総合サインメーカーである株式会社ダイカンは、廃材を再生素材に変える「ストーリーサイン」のノウハウを投入し、タイルの素材選定や塗装、調色を担当した。

勝沼特有の「小佐手レンガ」のような風合いを目指し、塗料の乗りが良い発泡セラミックタイルを採用している。農作物由来で色ブレが生じやすいワインパミス(赤・白)の塗料に対し、職人が手作業で微調整を重ねながら塗装を行い、風合いを活かした5色の「テロワールタイル」を完成させた。
現代アーティストShinji Murakamiによるピクセルアート
タイルのアートワークは、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動する現代アーティストのShinji Murakamiが担当した。作品タイトルは『Harvest Dancing』で、勝沼の風土やぶどうの収穫、ワインづくりの喜びから着想を得たデザインがコーヒースタンドのカウンターに展開されている。
Murakamiは、アンリ・マティスから着想を得たふくよかな女性たちのダンスによって収穫への喜びを体現したと説明し、勝沼の豊かさへの希望を込めたとしている。株式会社ダイカン取締役の仁義勝は、異なる専門性を持つ人々との協業によるものづくりの可能性に触れ、土地の文脈を込めた一点ものの制作に今後も挑戦する意欲を示している。
- 採用場所: JR中央本線・勝沼ぶどう郷駅 待合室
- 使用場所: コーヒースタンド カウンター
- 使用素材: 勝沼のワイナリーから回収したワインパミス
- 作品名: Harvest Dancing
- アーティスト: Shinji Murakami
- 空間設計: 株式会社 S PLUS ONE 建築設計事務所(坂野由美子)
- 共同開発: 株式会社ダイカン/株式会社thePIXEL/株式会社中村商事
株式会社ダイカンについて
- 代表者: 代表取締役社長 仁義 修
- 本社所在地: 〒551-0002 大阪府大阪市大正区三軒家東3-1-7
- 創業: 1964年(昭和39年)5月
- 資本金: 3,200万円
- 事業内容: LEDサイン、樹脂サイン、金属サイン、マッピングサイン、デジタルコンテンツ制作、その他製品の企画・開発・製造・販売・施工
- URL: https://www.daikan.ne.jp/
本記事は株式会社ダイカンの発表をもとに作成されています。
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