サイモングローバルグループ、日本の保険会社向け特約再保険支援を強化へ
サイモングローバルグループ(SGグループ)は、日本法人の現地ネットワークとシンガポールのグローバル再保険市場を連結し、日本の保険会社および共済組合向けの特約再保険(Treaty Reinsurance)支援を強化する方針を明らかにしました。創立記念日である10月1日に合わせ、シンガポールの再保険仲介法人であるSG Re Pte. Ltd.(SG Re)の日本市場向け支援体制と事業戦略を公表しています。SG Reは1月に設立され、シンガポール金融管理局(Monetary Authority of Singapore・MAS)からの承認手続きを経て9月1日から一般再保険仲立業務を開始しています。

日本法人とSG Reによる「Hub & Spoke」連携体制
同グループは、日本法人とSG Reが連携する「Hub & Spoke」体制を構築します。日本法人が顧客との接点として事業戦略やポートフォリオ、保有方針、特約ニーズを把握し、日本市場の情報をSG Reへ共有します。
情報の共有を受けたSG Reは、ポートフォリオ分析や適正保有額の検討、比例・非比例特約の設計、再保険者パネルの構築、条件交渉、グローバル再保険市場へのアクセス支援などを担います。
任意再保険の知見展開とリスク分析による資本最適化
SGグループは、これまで任意再保険分野で培ってきた顧客基盤やリスク情報、海外市場ネットワークを特約再保険分野へ展開する方針です。個別案件を扱う任意再保険の枠を超え、保険会社のポートフォリオ全体や損害率、保有能力、資本効率を総合的に検討する戦略パートナーとしての役割強化を目指すとしています。
提供サービスにおいては、特約構造設計やグローバル市場へのアレンジメントに加え、「Portfolio & Capital Solutions」や「Risk Analytics」を中核として位置付けています。過去の損害実績やリスクエクスポージャー、損失分布、自然災害シナリオなどを分析し、顧客ごとに最適な再保険プログラムの構築を支援します。
専門人材の登用と東南アジアへの事業展開計画
特約事業の統括には、保険・再保険業界で財物保険アンダーライティングや元受保険会社の特約出再、特約再保険ブローキングに20年以上携わってきたHeesook氏が就任しました。また、数理・分析分野にはAIG、Aon Benfield、Willis Towers Watsonなどで経験を持つDavid氏が参画し、リスク分析機能の強化を担います。
SG Reは発足初期、日本と韓国の保険会社および共済組合を重要顧客層として比例・非比例特約の仲立に集中し、その後にマレーシアやインドネシアなど東南アジアへと事業範囲を拡大する計画です。初期経営は呉・SGグループ会長がSG ReのCEOを兼任して直接指揮を執ります。

呉・SGグループ会長兼SG Re CEOは、SG Reについて「各国の法人の事業をシンガポールに移転させる組織ではなく、各法人が蓄積してきた顧客理解と現地ネットワークに特約専門機能を加えるプラットフォーム」であると説明しています。
本記事はサイモングローバルグループの発表をもとに作成しています。
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