シミックソリューションズ、トラック運転手向け巡回眼科検診の実証実験を実施へ
シミックホールディングス株式会社のグループ会社であるシミックソリューションズ株式会社は、企業の事業所等を訪問して眼科検診を提供する「巡回眼科検診事業」を開始します。第一弾として、2026年10月28日に静岡県浜松市の株式会社トレードトラスト本社で、トラックドライバーを対象とした公開実証実験「The Vision Keep Project」を実施する予定です。本実証実験では浜松ビジョンテクノロジー株式会社がAI解析技術を提供し、物流現場において勤務前の短時間で受診できる運用モデルの検証を行います。
運送現場における眼疾患の早期把握を目指す背景
高齢化や生活習慣病の増加に伴い、緑内障や糖尿病網膜症など視機能に重大な影響を及ぼす眼疾患への対策が重要視されています。日本では定期健康診断が普及している一方、眼科検診を受ける機会は限られており、兆候を早期に把握して適切な受診につなげる仕組みづくりが課題となっています。
特に運送業界では、ドライバーの視機能が安全運転に関わる重要な要素とされます。初期には自覚症状が乏しい緑内障などの眼疾患について、物流現場で兆候を捉えて早期受診や早期対応につなげ、健康管理と安全運行の両立に資する仕組みとして実用性が検証されます。
業務開始前の運用を想定した公開実証実験
2026年10月28日に実施される「The Vision Keep Project」では、株式会社トレードトラストに所属するトラックドライバーを対象に眼科検診が行われます。検診は業務開始前の時間帯を想定し、所要時間や動線、実施体制など、物流現場で無理なく運用できる仕組みとして成立するかを確認します。
実証実験の実施主体は株式会社トレードトラストと浜松ビジョンテクノロジー株式会社で、浜松いわた信用金庫が事業実装支援・全体調整を行い、シミックソリューションズ株式会社および東京海上日動火災保険株式会社が協力します。なお、本施策は一般社団法人静岡県トラック協会のドライバー眼科健診料助成金を活用して行われます。
医療事業の運営実績を活かした今後の全国展開
シミックソリューションズ株式会社は、新型コロナウイルス感染症の流行時に全国の自治体でPCR検査や集団接種・巡回接種の運営を担い、現場へ医療サービスを届ける体制構築のノウハウを蓄積してきました。巡回眼科検診事業においても、企業ごとの勤務形態や現場環境に合わせた体制を構築し、検診スケジュールの設計から医療従事者・検査機器の手配、会場設営、当日の運営管理までを一貫して支援します。医学的な判定は提携医療機関が担います。
今後は運送業界を中心に巡回眼科検診を順次実施し、行政機関や業界団体との連携、助成制度の活用などを通じて導入企業の拡大を図る方針です。将来的には運送業界にとどまらず、企業や自治体、健診施設等にも展開し、全国で受診機会を増やしていくことを目指すとしています。
本取り組みに関わる関連組織の概要
- 株式会社トレードトラスト:1962年創業の浜松市を拠点とする運送企業。2026年2月に新物流拠点を開設し、共同配送「シェアロジ」の高度化などを進めている。
- 浜松ビジョンテクノロジー株式会社:2025年6月設立の静岡大学・東京大学発のスタートアップ。代表の朝岡亮氏は眼科専門医・医学博士(聖隷浜松病院アイセンター 眼科部長)。
- シミックグループ:1992年に日本で初めてCRO事業を開始。グループ全体で世界中に7,000人を超える従業員とグループ会社26社を擁する。URL: https://www.cmicgroup.com
本記事はシミックソリューションズ株式会社の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



