Absolute SecurityがFirmGuardを買収
Absolute Securityは米国時間2026年10月9日、Phoenix TechnologiesのFirmGuardを買収したことを発表した。FirmGuardは、UEFI BIOSファームウェアのセキュリティ、管理、ネットワーキングを提供するサービスである。この買収により、AIを活用する企業が脅威への対抗やリスク低減に必要なファームウェア基盤を確立できるよう支援するとしている。
自律型サイバーレジリエンス機能の強化
FirmGuardの技術が加わることで、自律型サイバーレジリエンスプラットフォームを支える特許取得済みファームウェア組込み技術「Absolute Persistence®」の機能がさらに強化される。エンドポイント、AIワークステーション、自律型エージェントにおいて、詳細な可視性の確保、整合性の検証、セキュリティポスチャー管理、継続的なパッチ適用、コンプライアンスの徹底が可能になるとしている。
Absolute Securityのプレジデント兼CEOであるクリスティ・ワイアット(Christy Wyatt)は、クラウドからエンドポイントまでAIによる脅威とシステムのもろさが企業に混乱をもたらしていると指摘したうえで、デバイスのハードウェアにおける可視性や制御、復旧機能の重要性を強調している。
ファームウェアやハードウェアを狙った攻撃は増加傾向にある。HP Wolf Securityの調査によると、IT・セキュリティ部門の意思決定者の80%が「AIによって脆弱性の悪用が加速する」と回答した。一方で、60%がファームウェアのアップデートを先延ばしにしており、半数以上がアップデートに伴う不具合への不安、いわゆる「FOMU(Fear of Making Updates)」を抱えていると回答している。
ファームウェアはOSより先に起動するため、デバイスの管理や復旧に不可欠である一方、セキュリティツールを回避して検知されずに潜伏できる標的となる。そのため、最高情報セキュリティ責任者(CISO)にとってファームウェアセキュリティが戦略上の重要課題になっている。
大手OEMとの連携とAI分野への展開
Absolute Securityは、Dell、HP、Lenovoといった大手OEMとのパートナーシップにより、すでに6億台以上のエンドポイントデバイスのファームウェアに組み込まれている。ファームウェアとの接続を維持することで、OSが破損またはクラッシュした場合でも、デバイスやアプリケーションを管理・保護し、起動時に正常な状態へ復旧できるとしている。また、NVIDIAやHPとの協業を通じ、高度なAIワークステーションや自律型エージェントへの機能展開も進めている。
FirmGuardのプレジデント兼CEOであるジェラルド・ムーア(Gerard Moore)は、FirmGuardがAbsolute Securityに統合されることで、AIデバイスの安全性や稼働を確実に維持できるようになると述べている。
段階的な統合計画
統合の第1段階では、OSより下のレイヤーにおける管理範囲の拡大、ファームウェアの継続的な整合性確保とパッチ適用、データ消去オプションの拡充、ファームウェアからクラウドまでを一元管理できる単一コンソールの提供が予定されている。なお、本買収においてはBoston Meridian PartnersがPhoenix Technologiesの専属財務アドバイザーを務めた。
本買収に関する問い合わせ先は以下の通り。
- 窓口:Absolute Software株式会社 広報事務局 Swallow Media内
- TEL:03-4405-9537
- メール:Absolute-pr@swallowmedia.co.jp
本記事はAbsolute Securityの発表をもとに作成。
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