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銀座英國屋、有給取得率95.03%と残業月33.5分を達成 店舗集約など推進

創業86年のフルオーダースーツ専門店「オーダースーツ 銀座英國屋」を運営する株式会社英國屋は、自社の最新の労働環境および人事人材エビデンスを公表した。同社では、有給休暇取得率95.03%と所定外労働時間(残業)1日平均1.6分、月平均33.5分を達成した。背景には、店舗数を11店舗から全国2店舗へ集約したことや、WEB集客を通じた目的来店の仕組み化といった経営構造改革があるとしている。

有給取得率95.03%と月平均33.5分の残業時間を実現

株式会社英國屋の2025年度実績における有給休暇取得率は95.03%となり、厚生労働省が発表する一般企業平均の66.9%を上回った。なお、この有給休暇取得率は厚生労働省公式定義に基づく算出値で、取得日数1,159日÷付与日数1,208日となっている。

また、2026年7月〜9月実績における所定外労働時間は1日平均1.6分、月平均33.5分となった。これは3ヶ月間の総残業時間112時間16分を3ヶ月および全社員65名で割った月平均34分30秒に基づく計算で、厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和7年分結果確報」(産業別・一般労働者、事業所規模5人以上の小売業,卸売業)による業界平均所定外労働時間の月11.3時間と比べても低い水準となっている。

拠点集約と事前予約制による経営構造改革

同社はバブル期の1989年度に全国最高52店舗を展開していたが、市場環境の変化に伴って集約を進め、2019年度には11店舗となっていた。近年ではさらに拠点を東京銀座店と大阪梅田店の全国2店舗へと集約・統合し、閉鎖店舗のスタッフを残る店舗へ再配置した。これにより固定費を大幅に削減し、高収益・実質無借金経営の体制を確立したとしている。

営業モデルにおいては、WEB集客を中心とした「目的来店・事前予約制」へシフトした。日々の接客スケジュールが事前に可視化され、突発的な混雑や待機時間を排したことで業務効率が向上し、有給取得の調整や定時退勤につながっているという。

同社では、売上などの結果数値のみを追う評価や過度なプレッシャーを排し、顧客への対応や現場での「試行錯誤のプロセス」そのものを定量・定性面から評価する仕組みを導入している。上司の役割についても部下の業務上の障害を取り除くサポート役へと再定義した。

待遇面では、年間公休数120日(厚生労働省発表の企業平均 約112日)、2025年度実績の平均年収は567万円(国税庁発表の民間給与実態統計 一般平均 約458万円の123.8%)となっている。定着状況としては、平均勤続年数が23年(国税庁発表の全国平均 12.4年の約2倍)、2026年4月時点での入社3年未満の離職率は0%で、直近3年間の内定承諾率および内定入社率は100%を記録している。また、一度離職した元社員が復職する「カムバック採用」の事例も複数発生している。

外部評価としては、経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」への選定や、GMO顧客満足度ランキング「2026年 オーダースーツ店 総合1位」の獲得実績を持つ。

1on1専用ルームの設置と組織インフラの整備

2026年の店舗統合および旗艦店リニューアルにあたっては、店内の接客音から遮断された「1on1専用ルーム」を店内に設置した。対話のための物理的環境を整えたほか、組織設計において「上司1人あたりが直接担当する部下は最大6名まで」という人数上限ルールを設定し、社員のコンディションや悩みに寄り添える体制を敷いている。

同社代表取締役社長の小林英毅は、2009年に28歳で3代目社長に就任した際、短期的な数値成果主義による挫折を経験したことから、規模拡大ではなく質と安定性を最優先する方針へと舵を切った経緯がある。

株式会社英國屋 会社概要

  • 会社名:株式会社英國屋
  • 設立:1940年4月6日
  • 本社:〒104-0041 東京都中央区新富1丁目7−4 フォルテ新富町ビル 2F
  • 店舗:東京銀座・大阪梅田
  • 従業員数:66名(2026年4月現在)
  • 事業内容:オーダースーツ製造販売(メンズ&レディース)、プレタポルテ&服飾品販売(メンズ)
  • URL:https://eikokuya.co.jp/

本記事は株式会社英國屋の発表をもとに作成。

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