ベッコフオートメーション、JIMTOF2026でオープンなCNC事例を展示へ
ドイツの大手制御機器メーカーであるベッコフオートメーション株式会社は、2026年10月26(月)〜31日(土)に東京ビックサイトで開催されるJIMTOF2026(第33回日本国際工作機械見本市)に出展する。同社は「工作機械の自由度の高い機能開発」をテーマに掲げ、オープンなCNCの拡張性を示す実装事例を展示する。会期中の10月30日(金)には、これらの取り組みを解説する出展者ワークショップも開催される予定だ。
工作機械のCNCの多くはブラックボックス化されており、切削加工の状態を正確に把握することは困難となっている。そのため、従来のCNCを用いて先端的な切削加工の研究を行ったり、高度な技術開発を実施したりすることは不可能とされている。
こうした課題に対し、ベッコフオートメーション株式会社は自由な制御実装が可能なPCベースCNCの活用を提案している。これを用いることで、センサ信号や制御情報の高速サンプリング、FFT等のライブラリを用いたデータ解析、独自の制御ロジック追加によるCNCフィードバックなどが実現可能になる。東2ホールE2028に設置される展示ブースでは、オープンなCNCを用いた以下の3つの機能開発事例が紹介される。
- 多様なセンサを用いたデータ収集とインプロセスでの解析処理による切削状態モニタリング
- バーチャル工作機械として実装したハードウェアモデルを用いて学ぶCNC基礎講座
- CNCおよびサーボ制御の独自機能開発により実現する高精度な同時制御加工
AIツールや対話型AIなどの技術展示も予定
ブースでは機能開発事例の紹介に加え、AIを活用したツールの展示も予定されている。
- TwinCAT Machine Learning Creator : 専門知識がなくてもAIモデルをノーコードで自動作成する開発ツール
- TwinCAT CoAgent : 生成AIを活用したTwinCAT用の対話型AI.機械のアラーム診断と対策のデモを展示
出展者ワークショップで機能開発を解説
会期中には、展示内容について解説する出展者ワークショップ講演が開催される。出展にあたり、ベッコフオートメーション⽇本法⼈ 代表取締役社⻑である川野俊充は「日本のものづくりの競争力を維持するには、工作機械メーカーやユーザー、研究機関が自らの発想で加工技術を磨き続けられる環境が不可欠です」と述べた上で、従来のCNCが挑戦を阻む壁になってしまうことも少なくなかったとし、TwinCATとEtherCATによるオープンな制御プラットフォームを通じてこの壁を取り払いたいとの考えを示している。
出展者ワークショップの概要は以下の通り。

- 日時:2026年10月30日(金) 11:00-12:00
- 会場:東京ビックサイト 会議棟6F 608会議室
- 費用:無料 ※申し込み先着順
- 講演タイトル:TwinCAT CNCにより実現する工作機械の自由度の高い機能開発
- 講師名:ベッコフオートメーション株式会社 ソリューション・アプリケーション・エンジニア 高口 順一,ドアン ザン,川瀬 裕也
- 申込方法:専用Webサイトよりお申し込みください
神奈川県横浜市に拠点を置くベッコフオートメーション株式会社(代表取締役社長 川野俊充)は、PC制御に特化した制御装置メーカーだ。「TwinCAT」という独自のソフトウェアを活用し、Windows OS等のパソコンをCNCやPLCとして活用することで、リアルタイムな機械装置の制御を実現している。
また同社は、高速で同期性の高いオープンな通信プロトコル「EtherCAT」の開発元でもある。現在、8,900を超える企業・組織がEtherCATの会員に加入しており、世界最⼤級の通信プロトコルとして知られている。TwinCATとEtherCATの技術を用いたPCコントローラは、オープンで自由度の高いCNCとして工作機械の制御に活用されている。
本記事はベッコフオートメーション株式会社の発表をもとに作成。
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