Lister、フィジカルAI技術の供給企業896社を分析したレポートを公開
製造業領域に特化した市場情報調査やデータ提供基盤を開発する株式会社Listerは、「フィジカルAI技術スタック分析レポート2026」を公開しました。同レポートは、フィジカルAI関連技術の供給企業896社を対象に分析を実施したものです。
各企業に付与した技術タグと、産業内の役割を示すバリューチェーンを組み合わせ、技術構成や産業機能との結びつきを明らかにしています。
調査の背景と目的


生成AIの進展により、AIの活用領域はデジタル空間から、ロボットや機械が現実世界を認識・判断して動作するフィジカルAIへと広がっています。フィジカルAIにおいてはヒューマノイドや基盤モデルなどの新しい技術が注目されやすい一方、社会実装には産業用ロボット、画像認識、センサー、エッジコンピューティング、システムインテグレーション(SI)といった既存技術や企業群が関わります。


同社は前回、企業ロールとバリューチェーンの観点から1,030社を分析したレポートを公開しました。今回は視点を企業から技術へ移し、フィジカルAIの供給基盤を構成する技術そのものの構造を分析しています。

分析から判明した主な技術構造

レポート集計対象の技術タグを1つ以上持つ773社のうち、単一の技術タグとして企業数が最も多かったのは「産業用ロボットアーム」の249社でした。次いで「画像認識・コンピュータビジョン」(132社)、「外観検査AI」(123社)、「センサー・知覚システム」(105社)などが続いています。

技術タグを上位グループに集約した結果では、「ロボティクス・身体性」が348社、「認識・センシング」が341社となり、ロボット本体に関わる企業群と認識・計測を担う企業群がほぼ同規模であることが分かりました。
また、技術とバリューチェーンの接続性について以下の傾向が示されています。
- SIレイヤーに分類された227社のうち、77.5%にあたる176社が産業用ロボットアーム関連に該当
- 技術タグを持つ773社のうち、50.3%にあたる389社に2つ以上の技術タグが付与されている
- AMR・AGVの本体または中核システムを提供する41社のうち、85.4%にあたる35社がバリューチェーン上の「自動化・マテハン」に分類
- エッジAI関連技術を提供する27社のうち、74.1%にあたる20社が「計算基盤・半導体」レイヤーに分類
調査概要と今後の展開
本調査は、株式会社Listerが独自に収集・整備したフィジカルAI関連企業896社を対象に、2026年8月時点で実施されました。調査における企業数は同社データベース内の企業分布を示したものであり、市場規模や市場シェアなどを表すものではないとしています。
同社は今後、業界別に供給構造や技術スタックを比較する「業界別フィジカルAI産業構造レポート」や、社会実装を担う企業群を分析する「フィジカルAI実装エコシステムレポート」の公開を予定しています。
株式会社Listerについて
- 所在地:東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー8F
- 代表者:代表取締役 永良 慶太
- 事業内容:製造業領域に特化した市場情報調査・データ提供基盤の開発
本記事は株式会社Listerの発表をもとに作成しました。
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