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グッドパッチ、AIデザインプロダクトEnsioのβ版を提供開始へ

株式会社グッドパッチは、2026年10月27日に新プロダクト「Ensio」のβ版の提供を開始する。Ensioは、同社のデザイナーが担ってきたデザインの品質判断をAIに組み込み、企業が自社で使える環境として提供するプロダクトである。自社固有のデザインルールや判断基準を反映することで、デザイナー以外の職種でも自社基準に沿ったデザインを作成できる体制の構築を目指す。

Ensio提供開始の背景

生成AIの台頭によりUIやLPの作成・実装が容易になりつつある中、株式会社グッドパッチは2026年8月から「『デザインハーネス』構築支援ソリューション」を提供してきた。しかし、GitHubやClaudeといった各種ツールの壁や、AIに渡すルールの整備を継続することには難しさがあり、AIを用いて事業成果に直結するデザインを実現するには依然としてハードルがあることが分かったという。

総務省『令和8年版 情報通信白書』によると、生成AIの活用によって生じうる影響として、日本では「作業時間の短縮などによる業務の効率化」が61.6%で最も高い一方、「品質管理の精度向上やパーソナライズなどによる製品・サービスの質の向上」は32.2%にとどまっている。米国では「製品・サービスの質の向上」が59.9%で最も高いことなど、米国・ドイツ・中国と比較して日本での生成AIは業務効率化の文脈で捉えられている可能性があると同社はみている。創業以来15年にわたりノウハウを蓄積してきた同社は、判断基準を組み込んだアウトプットを出力する工程をEnsioとして提供することとした。

β版における主な機能と特長

Ensioは、デザイナーの知見や企業のルールを反映したAIデザイン基盤をワークスペースとして構築する。初期セットアップでは、グッドパッチのデザイナーが各社で暗黙知化しやすいデザインルールや判断基準を言語化してAI用に加工し、デザインシステムやユーザー情報とも接続する。

デザイン作成時は、単に出力するだけでなく「なぜこの案が良いか」という意図や根拠を同時に提示するため、デザイナー以外の職種でも根拠を持って承諾や却下の判断を行える。また、承認および却下されたデザインは理由とともに記録として残るため、担当者が交代しても自社の基準に沿った出力が行いやすくなり、中長期的に自社ならではの品質や判断基準を組織内に蓄積できるとしている。

導入にあたっては、グッドパッチのデザイナーが業務フローや課題感をヒアリングして環境を構築する。導入後も月に一度、Ensioで出力されたデザイン案の承認・却下の記録を確認し、制作物の品質チェックや相談対応を含む判断基準のメンテナンスを実施する。

利用に際しては無料診断をもとに企業ごとの構築プランと費用が提案される。サービス詳細は紹介サイト(https://design-partnership.goodpatch.com/lp_ensio)で公開されている。また、2026年11月19日には機能や特長を紹介するウェビナーも開催される予定だ(https://design-partnership.goodpatch.com/events/20261119)。

株式会社グッドパッチ Ensio 事業責任者の片貝 朱里氏は、AIにデザインを任せるには守るべきルールや判断基準を管理する基盤が重要であるとしたうえで、創業以来2,000件を超えるプロジェクトの知見を生かし、デザインの力が成長を支える根幹となるよう取り組んでいくと述べている。

株式会社グッドパッチについて

株式会社グッドパッチ(代表取締役社長:土屋尚史、証券コード:7351)は、2011年9月に設立され、2020年6月に日本のデザイン会社として初の東証マザーズ(現グロース)上場を果たした。「デザインパートナー事業」と「デザインプラットフォーム事業」を展開している。

  • 所在地:東京都渋谷区
  • 主なサービス:Goodpatch Anywhere、ReDesigner、ReDesigner for Student、Strap、Layermate、HRmony AI
  • グループ会社:株式会社スタジオディテイルズ、株式会社Muture、株式会社ピープルアンドデザイン、株式会社Layermate、株式会社Band

本記事は株式会社グッドパッチの発表(調査データの引用元:総務省『令和8年版 情報通信白書』)をもとに作成しています。

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