購入前にチェック、手持ち花火がARで体験できる「花火AR」

昭和元年創業の手持ち花火製造会社である井上玩具煙火株式会社は、2024年5月17日に「花火AR」をリリースした。「花火AR」は、同社が製造する手持ち花火の燃焼中の色や火花をスマートフォンやタブレットで購入前に確認できるサービスだ。観光地や屋内、雨の中といった普段は花火で遊べない環境でも楽しむことができる。

静岡県島田市で約100年の歴史を持つ井上玩具煙火株式会社の手持ち花火は、豊かな色表現と火花、長い燃焼時間、安全性が国内外で高く評価されている。しかし、都心部の住宅密集地をはじめ、手持ち花火で遊べる場所が減りつつある現状を受け、日本の伝統花火を楽しむ機会の一つとして「花火AR」が開発された。

現在、「花火AR」で体験できる花火は6種類。「別格(極上)匠の線香花火」「すいかはなび」「富士山花火」「うんちスパーク」「Uターンスパーク」「串だんご花火」が用意されており、井上玩具煙火のウェブサイトに掲載されているWebカタログからアクセスできる。気に入った花火は全国の小売店で購入可能で、同社のオンラインショップでは6種すべてが揃った「花火ARセット」も販売されている。

また、2024年5月25日から26日にかけて東京・品川で開催される「Featured Projects 2024」に井上玩具煙火株式会社が出展。さまざまな花火を1本1本手にとって選べる「花火ビュッフェ」を展開し、会場でも「花火AR」を体験できる。

「花火AR」は夏季限定コンテンツで、2024年度は9月30日までの公開。伝統的な手持ち花火の新しい楽しみ方として、「花火AR」に注目が集まっている。