学研ホールディングス、インドで道徳教育KOKOROのパイロット授業を実施
株式会社学研ホールディングスは、インドの教育企業MysticLand in Schoolと共同開発した道徳教育プログラム「KOKORO DOTOKU」のパイロット授業を、インドの私立校で実施しています。授業は2026年10月から12月末にかけて行われ、私立校10校の小学5年生約1,500人が対象です。日本の道徳教育の考え方をベースに現地の文化や価値観を踏まえて再設計されたプログラムで、次年度以降の多学年への展開を目指します。
「KOKORO DOTOKU」は、身近なストーリーを題材とし、児童が一つの正解を教わるのではなく、登場人物の心情や行動について自ら考えて議論し、多様な視点に触れる道徳教育プログラムです。
今回の小学5年生向けパイロット教材では、「親切・思いやり」と、それに通じるインドの概念である「Tapas」をテーマに設定しています。2つの短いストーリーを通じて自身の考えや行動を深める構成となっており、プログラムの最後には日本の特別活動の考え方も参考にしながら、学んだ内容を日常の行動につなげる個人や学級の目標を児童自身が考えます。
MysticLand社との協業による教材開発とパイロット検証
開発パートナーであるMysticLand in Schoolは、インド・ムンバイを拠点に、ストーリーやキャラクターを活用した体験型の教育プログラムを私立校向けに展開する教育コンテンツ企業です。同社の教材は現在、インド国内の約180校で採用されています。

東京・品川に本社を置き代表取締役社長を宮原博昭が務める学研ホールディングスと、創業者Abhinaya ChandrasekharおよびVenkat Mandalamが率いるMysticLand社は、2026年に業務提携に関する覚書(MOU)を締結しました。日本の教材を単純に翻訳するのではなく、MysticLand社が中心となってコンテンツを制作し、学研ホールディングスが日本の道徳教育の考え方や教育設計の観点から監修を行いました。
現在進められているパイロット授業を通じて、児童や教員、学校からのフィードバックを集め、学校現場での受容性や実施可能性を検証した上で、次年度以降の対象学年の拡大を目指すとしています。
インドでは、2020年に発表された国家教育政策「National Education Policy 2020(NEP 2020)」のもと、知識習得にとどまらず体験を通じた学びや全人的な発達を重視する方針が示されており、体験型・実践型の学習ニーズが高まっています。また、学校生活を通じて礼儀やマナー、集団における責任感などを育む日本の教育への関心も寄せられており、2026年7月にデリーでNITI AayogとJICAの共催により開催されたJapan-India Forumでも、学研ホールディングスの代表者が日本の学校教育や道徳教育について講演を行いました。

学研グループはベトナムや中国などでグローバル事業を拡大しており、インドも次の成長市場の一つと位置づけて2026年2月以降、現地企業との面談を重ねてきました。「KOKORO DOTOKU」の多学年・多校展開を視野に入れつつ、現地パートナーとの協業を通じて長期的な事業構築を進める方針です。
関係各社の概要
MysticLand in School
- 創業:2021年
- 拠点:ムンバイ
- 事業内容:インドの私立校向けにEnrichment領域を中心とした体験型教育プログラム(General Knowledge(GK)、Financial Literacy、ニュース教材など)を開発・提供
株式会社学研ホールディングス
- 創業:1946年
- 拠点:東京・品川
- 事業内容:教室・学習塾事業(「学研教室」等)、出版コンテンツサービス事業、保育・幼児事業、医療福祉事業(サービス付き高齢者向け住宅、認知症グループホーム等)
- 業績・規模:2025年9月期売上高1,991億円、グループ会社124社
- 上場市場:東京証券取引所プライム市場(証券コード:9470)
- 公式サイト:https://www.gakken.co.jp/
本記事は株式会社学研ホールディングスの発表をもとに作成されています。
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