Tensor Energyと東京センチュリー、系統用蓄電池事業で包括業務提携
再生可能エネルギー発電所や蓄電池の統合運用プラットフォーム「Tensor Cloud」を開発するTensor Energy株式会社と東京センチュリー株式会社は、系統用蓄電池事業に関する包括的な業務提携契約を締結した。Tensor Energyの技術連携と東京センチュリーの実運用環境およびデータを組み合わせ、電力需給運用に係るシステムの機能拡張や開発を両社で推進する。
業務提携の背景と狙い
国内では再生可能エネルギーの主力電源化を支えるインフラとして系統用蓄電池の導入が進む一方、価値を最大限に引き出すには複数の電力市場への入札と充放電制御を両立する需給運用体制が求められている。
本提携では、Tensor Energyが「Tensor Cloud」の提供と技術連携を担い、東京センチュリーが自社で開発・推進する系統用蓄電池事業の実運用データと連携させる。事業者の実運用データをプラットフォームの高度化に直接活用することで予測・制御精度の向上を図り、東京センチュリー側は電力需給運用の最適化や設備価値の最大化、アグリゲーションビジネスの展開加速を目指す。
Tensor Energy代表取締役の堀菜々氏およびフィルター カルロス ヴィンセント氏は、現場のデータとプラットフォームが結びつくことで運用のたびに賢くなる基盤が生まれるとし、脱炭素社会を支えるエネルギーインフラの運用標準を共につくっていくとしている。
運用管理プラットフォームTensor Cloudの機能
Tensor Cloudは、再エネ発電所や蓄電池の計画段階から30年にわたる運用・財務までを統合管理するクラウドプラットフォームである。
- 独自のAI技術による予測:発電所やアセットごとに最適化されたAIモデルにより、発電量および電力価格を高精度に予測して市場変動に対するインバランスリスクを最小化する。
- 充放電スケジュールの立案と自動制御:卸電力市場(JEPX)や需給調整市場(EPRX)などの市場環境、FIPをはじめとする制度に対応し、収益最大化に向けたスケジュール立案と自動制御を行う。
- 開発から運用・財務までの一気通貫管理:発電所の立ち上げシミュレーションから日々の運用、財務データまでを統合管理し、多角的な意思決定を支援する。
両社は2024年6月の蓄電池運用開始以来、約2年にわたり現場でTensor Cloudを活用した運用の最適化を進めてきた。今回の包括提携はこれらの実績を踏まえたものとなる。
- 熊本県荒尾市:メガソーラー発電所併設型蓄電池の運用(2024年6月稼働)
- 佐賀県唐津市:オンサイトPPAおよびFIP余剰売電プロジェクト(2025年3月開始)
会社概要
東京センチュリー株式会社
- 所在地:東京都千代田区神田練塀町3番地
- 代表者:代表取締役社長 CEO 藤原 弘治
- 事業内容:国内ビジネス、海外ビジネス、社会インフラ、トランスポート、モビリティ、企業投資
Tensor Energy株式会社
- 所在地:福岡県福岡市中央区天神1-11-1 ONE FUKUOKA BLDG. 7F
- 設立:2021年11月
- 代表者:代表取締役 堀 菜々、フィルター カルロス ヴィンセント
- 事業内容:発電システム、蓄電システム、その他の分散型エネルギーシステムの資産運用、制御、電力取引に関するソフトウェアの開発・販売・サービス提供
本記事はTensor Energy株式会社の発表をもとに作成。
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