しのばず和めぐりの会、訪日客向け江戸文化体験ツアーの受入体制を整備
しのばず和めぐりの会(東京都台東区上野、会長:藤井裕美子)は、上野池之端仲町・湯島エリアに受け継がれる江戸文化を体験するツアーの受入体制を整備した。



独自のカリキュラムによる通訳ガイド研修やツアーの実証を経て、訪日外国人向けプログラムの受入れを本格化する。これに伴い、オンライン旅行予約サイト(OTA)を通じたリクエストベースの販売に加え、旅行会社やランドオペレーターからのツアー企画や見積り等の相談受付も開始した。
江戸の文化を受け継ぐ「しのばず界隈」でのまちあるき

古くから行楽地として親しまれてきた不忍池の南側に広がる「しのばず界隈」は、徳川将軍家の菩提寺・寛永寺の門前町として栄えた上野・池之端仲町と、湯島天神の裏参道へ続く湯島からなる歴史あるエリアである。将軍が参詣で通った御成道や、門前町として商店が並んだ池之端仲町、庶民でにぎわう上野広小路、湯島天神への参詣客が行き交う湯島など、多くの人が集まる中で独自の文化が育まれてきた。

周辺には現在も江戸から続く老舗の工芸店や飲食店が点在している。店内でお客と向き合い、品物について語りながら商う「座売り」の伝統を受け継ぐ小さな老舗工芸店もあり、しのばず和めぐりの会では店主との会話や職人の技に触れるまちあるきツアーを造成してきた。観光向けに新しく作られた体験ではなく、地域で営まれてきた日常の商いそのものに触れられる点が特徴となっている。
専門研修を受けた英語通訳ガイドが同行する文化体験
訪日外国人旅行者向けには、しのばず界隈の老舗工芸店などをめぐる少人数のプライベートツアーが造成された。独自の研修を受けた英語の通訳ガイドが同行し、地域の歴史や文化的背景を解説することで、旅行者と店主・職人との交流を支える。単なる見学にとどまらず、日本の暮らしに息づく美意識やものづくりの奥深さに触れる体験を提供するとしている。

ツアーの特長として、長く地域に根ざしてきた小さな老舗工芸店を訪問すること、小さな店だからこそ生まれる店主や職人との距離の近い交流、専門研修を受けた通訳ガイドの同行による文化的背景の解説が挙げられている。
ツアーの概要および行程の一例は以下の通りである。

- 対象:訪日外国人旅行者
- 形式:少人数のプライベートツアー
- 言語:英語
- 訪問先:しのばず界隈の老舗工芸店等
- 予約方法:オンライン旅行予約サイト経由のリクエスト受付または特別な行程は、個別対応
- 所要時間:約3時間~3時間30 分
- 料金:1グループ110,000円(税込)~/2~5名
行程の一例としては、上野公園に集合後、清水観音堂、不忍池(三橋遺構)、しのばず界隈の工芸店や路地散策(工芸店2店は各30分程度の見学)、老舗飲食店(お食事)または甘味処(お茶・和菓子)をめぐり、不忍池蓮見デッキで解散するルートが設定されている。


また、旅行会社や旅行企画担当者向けに、既存の旅行商品や訪日旅行行程への組み込み、伝統工芸や江戸文化、甘味・食文化などをテーマとした企画、少人数プライベートツアーの手配などの相談を受け付けており、参考タリフやツアーリーフレット、まちあるきマップも用意されている。問い合わせや見積りの相談は、しのばず和めぐりの会 事務局(合同会社ぼたん内)にて受け付ける。
国内外に向けた取り組みと組織の概要

しのばず和めぐりの会は、上野池之端仲町・湯島エリアの歴史や文化、老舗の魅力を伝え、地域の活性化とまちの記憶を継承する活動を行っている団体である。
国内向けには、2026年夏にJR東日本が主催した雑誌『散歩の達人』編集長と歩く「上野夕暮れ散歩」への協力や、主催ツアー「江戸文化散歩」を実施してきた。参加者からは十三やのつげ櫛やきもの藤井の大女将との会話などを通じて、店主から直接話を聞けた点などが評価されている。
訪日外国人旅行者向けの文化体験ツアー「Hidden Tokyo: A Walk Through Living Heritage」については、株式会社地域ブランディング研究所が運営する「Attractive JAPAN」(https://attractive-j.com/experiences/PAQPA6)にてリクエストベースでの販売が行われている。なお、本事業は(公財)東京観光財団「地域資源発掘型プログラム事業」を活用して実施されている。
本記事はしのばず和めぐりの会の発表をもとに作成。
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