銘建工業がCLT外壁・間仕切壁の1.5時間耐火構造で大臣認定を5件取得
岡山県真庭市に本社を置く銘建工業株式会社は、2026年7月に直交集成板(以下、CLT)を用いた外壁および間仕切壁の1.5時間耐火構造の国土交通大臣認定を新たに5件取得した。この認定取得により、建築物に求められる性能に応じた経済的な耐火設計が可能となり、設計自由度の向上と木材利用の促進が期待される。
認定取得の背景と耐火性能へのニーズ
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、建築分野において木材利用拡大への期待が高まっている。CLTは炭素を長期間固定化できる建築材料として注目されている一方、建物の階数など用途に応じた高度な耐火性能が求められる。建築基準では最上階から階数4以内が1時間耐火性能、階数5以上9以下が1.5時間耐火性能、階数10以上14以内が2時間耐火性能と規定されている。
これまで、最上階から階数5階以上9階以下の階数には要求性能を上回る2時間耐火仕様が採用されるケースもあった。今回の認定取得により、必要な性能に応じた1.5時間耐火構造が選択可能となったことで、合理的かつ経済的な設計に加え、必要以上の耐火被覆材使用を抑えることによる環境負荷低減も見込まれている。

取得した耐火認定の仕様と特徴
今回取得した認定は、CLTを用いた中高層木造建築において外壁および間仕切壁の選択肢を広げ、設計者や建築主のニーズに応えるものとなる。また、認定に使用されているCLTにはホルムアルデヒドを使用しない接着剤が採用されており、建物利用時の環境面にも配慮されている。
認定の概要および仕様は以下の通りとなっている。


- 認定対象:CLTを用いた外壁および間仕切壁
- 耐火性能:1.5時間(90分)耐火構造
- 構造仕様:被覆型
認定番号および仕様一覧:
- FP090BE-0211:(外装側) ALC48mm以上、不燃胴縁18mm以上、GB-F(V)21mm以上、CLT90mm以上
- FP090BE-0213:(外装側) ALC35mm以上、不燃胴縁18mm以上、GB-F(V)25mm以上、CLT90mm以上
- FP090BP-0112(1):(両面断熱材なし)GB-F(V)25mm以上×2枚張り、CLT90mm以上
- FP090BP-0112(2):(片面断熱材あり)GB-F(V)25mm以上×2枚張り、断熱材32K以下50mm以下、CLT90mm以上
- FP090BP-0112(3):(両面断熱材あり)GB-F(V)25mm以上×2枚張り、断熱材32K以下50mm以下、CLT90mm以上

銘建工業の会社概要
銘建工業株式会社は中島浩一郎氏が代表取締役社長を務め、岡山県真庭市勝山1209に本社を構える。1923年創業、1966年7月設立で、資本金は3,780万円。

同社の事業内容は以下の通りである。
- 構造用木質建材の製造(集成材・CLT)
- 木質構造事業(木質構造の設計・施工)
- バイオマス事業(発電・木質ペレット)
本記事は銘建工業株式会社の発表をもとに作成。
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