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第8回輝く女性研究者賞、東京大学の高木里奈氏ら2名と岡山大学が受賞

国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)は、第8回輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)の受賞者を決定し、10月25日(日)に東京国際交流館プラザ平成(東京都江東区)で開催された表彰式で発表した。式典では女性研究者2名と1機関に賞状と賞牌が授与されたほか、輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)の受賞者には副賞として芦田基金から賞金100万円が贈られた。

表彰された研究者と機関

各賞の受賞者および受賞機関は次の通りである。

  • 輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞):高木 里奈 氏(東京大学 物性研究所 准教授、専門分野:物性物理学、磁性、強相関電子系)
  • 輝く女性研究者活躍推進賞(ジュンアシダ賞):国立大学法人 岡山大学(学長 那須 保友 氏)
  • 輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞):高木 悠花 氏(東京大学 大気海洋研究所 准教授、専門分野:海洋生物学、微古生物学、進化生態学)

副賞を授与した芦田基金は、ファッションデザイナーの故 芦田 淳 氏が、1994年に青少年育成を目的として公益社団法人科学技術国際交流センター(JISTEC)に寄附し設立された基金である。

受賞者の研究概要

輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)を受賞した高木 里奈 氏は、電子がつくる小さな磁石が反対向きに並び、全体として磁石の性質がほとんど現れない物質を対象に研究を進めている。このような物質は高密度な情報記録に適しているとされる一方、情報の読み書きが難しい課題を抱えていたが、硫化鉄という物質を用いることで、室温でも情報を保ったり書き換えたりし、その状態を電気的に読み出せることを示した。結晶のわずかな成分の違いや欠陥、時間変化を制御することで物質の働きを変え、将来の高密度で高速な次世代メモリーの実現を目指しているという。

輝く女性研究者賞(科学技術振興機構理事長賞)を受賞した高木 悠花 氏は、目に見えないほど小さな単細胞生物である浮遊性有孔虫と藻類が助け合って暮らす「光共生」の仕組みや進化を研究している。世界各地の海で有孔虫を採集し、飼育実験や遺伝子解析、殻に残る化学情報の分析を実施した結果、光共生は進化の過程で何度も生まれ、より強い結びつきへ発展してきたことが判明した。さらに、共生する藻類は有孔虫の体内にいることで高温に強くなる可能性も明らかになりつつあり、海の生態系が温暖化などの環境変化にどう応答するのかを理解し、将来の海の姿を予測する手掛かりになると期待されている。

輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)の背景

日本では研究者に占める女性の割合がいまだに低く、研究開発プログラムなどへの女性研究者の参画も少ない状況にある。こうした背景から、JSTはダイバーシティを推進する取り組みの中で、持続的な社会と未来に貢献する優れた研究等を行っている女性研究者と、女性研究者の活躍を推進している機関を表彰する制度として、2019年度に同賞を創設した。

輝く女性研究者賞(ジュンアシダ賞)は大学や公的研究機関、企業の研究開発部門などの研究者を対象とし、輝く女性研究者活躍推進賞(ジュンアシダ賞)は大学や公的研究機関、企業、教育機関、学協会、NPO等の幅広い機関を対象としている。

本件に関する問い合わせは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)人財部ダイバーシティ推進室(E-mail:diversity@jst.go.jp)で受け付けている。

本記事は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の発表をもとに作成しました。

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