オークネット、福岡県に企業版ふるさと納税を活用し中古EV3台を寄贈
循環型マーケットデザインの株式会社オークネットは、福岡県が主導する「グリーンEVバッテリーネットワーク福岡(GBNet福岡)」の取り組みの一環として、企業版ふるさと納税制度を活用した中古EV3台を寄贈した。2026年10月22日には、西鉄グランドホテル(福岡県福岡市中央区)において寄贈の発表式が実施された。寄贈された車両は公用車として運用され、走行データの収集やバッテリー状態の検証などに役立てられる。
寄贈の背景と官民連携による脱炭素化の推進
オークネットは1985年に世界初のリアルタイム中古車オークションを開始して以来、中古デジタル機器、中古バイク、ブランド品など多種多様な領域へ事業を拡張し、二次流通の専門ノウハウや流通ネットワークを構築してきた。2024年には使用済みEVバッテリーを活用したリパーパス製品などの流通プラットフォーム「Energy Loop Terminal(エナジー・ループ・ターミナル)」(https://auc-elt.com/)を開始し、バッテリー売買サービスやバッテリー診断サービスを提供するなど市場形成に取り組んでいる。
地域社会における脱炭素化の達成には、行政が率先して公用車のEV化を推進することが重要視されている。同社は福岡県(福岡県知事:服部 誠太郎)における公用車のEV導入を後押しするとともに、中古EVの有効活用事例を官民連携で創出することで、自治体や地域のEV普及における新たな選択肢を示すことにもつながると考えている。
走行データの取得とバッテリーライフサイクルの最適化
寄贈された中古EVにはデータ取得用の車載端末が装着され、実際の公務運用下におけるリアルタイムなデータを収集・蓄積する実証が行われる。気温変化、走行パターン、充電・放電の頻度など日常の公務で使われる環境から得られる生の運用データを取得し、バッテリーの劣化スピードや傾向を精密にモニタリングする。
あわせて、EVバッテリーをどのような状態で、どのタイミングで二次利用(モビリティからバッテリー単体への移行)するのが最も効果的かという最適解の検証を進める。なお、モニタリングの指標となるSoH(State of Health/健全度)とは、バッテリーの初期容量(新品時)に対して現在どれだけの容量を維持できているかを示す指標(%)であり、バッテリーの劣化状態を表す。
GBNet福岡を通じた地域循環型社会の形成
参画企業として得られたデータや知見は、GBNet福岡のプロジェクトにおいて共有・活用される。車両の一次利用(モビリティ利用)から二次利用(バッテリー単体の再利用・リサイクル)へと滑らかにつなぐエコシステムを構築することで、バッテリーの寿命最大化と資源循環を実現する。福岡県が使用済EVバッテリーの資源循環を目指して名付けた「サステナ(中古)EV」(バッテリーへの不安を払拭した中古EVのこと)の普及・推進および地域循環型社会の形成に貢献していくとしている。
GBNet福岡(正式名:グリーンEVバッテリーネットワーク福岡)は、福岡県が主導となり、EVバッテリーの回収・リユース・リサイクル・再製造に関わる企業や大学・研究機関等が連携して総合的な循環システムの構築を目指す官民連携のプラットフォームである。
- 座長:公益財団法人福岡県リサイクル総合研究事業化センター センター長 中村 崇
- 構成員:49社・オブザーバー4団体(2026年5月29日現在)
- URL:https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/gbnetfukuoka.html
寄贈元の株式会社オークネットの概要は以下の通り。
- 本社:東京都港区北青山二丁目5番8号 青山OMスクエア (〒107‐8349)
- 代表者:代表取締役社長CEO 藤崎 慎一郎
- 創業年月日:1985年6月29日
- 資本金:1,807百万円 (2025年12月31日現在)
- 連結売上高:64,139百万円(2025年12月期)
- 連結従業員数:1,119名(2025年12月31日現在)
- 株式:東証プライム(証券コード:3964)
- URL:https://www.aucnet.co.jp/
本記事は株式会社オークネットの発表をもとに作成されています。
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