就職先のAI未活用で志望度下がるが59% 大学生意識調査
AIを業務で活用する企業を取材・記録するメディア「AI SELECTION」を運営する株式会社TKwriteworksは、2026年10月に就職活動を控えた大学生101人を対象とした「就職先のAI活用に関する意識調査」を実施した。調査の結果、志望企業がAIを活用していないと知った場合に志望度が「下がる」と答えた学生は59%に達し、「上がる」の55%を上回った。学生にとって企業のAI活用は先進性のアピールにとどまらず、自身の労働環境や働き方を判断する指標になりつつある実態が明らかになっている。
就職先のAI活用状況について、全体の72%(「とても気になる」27%、「やや気になる」46%)が「気になる」と回答した。志望企業がAIを活用していると知った際に志望度が「上がる」と答えた学生は55%(55人)だったのに対し、全く活用していないと知った際に「下がる」と答えた学生は59%(60人)となった。
個別データでは、「活用していても志望度は変わらないが、未活用だと下がる」と回答した学生(17人)が、「未活用でも下がらないが、活用していれば上がる」学生(12人)を上回った。AI活用は魅力を底上げする付加価値から、導入されていないと敬遠される基準へと変化している傾向が伺える。

なお、大学生の生成AIの利用頻度については、「ほぼ毎日」が57%(58人)、「週に数回」が38%(38人)となり、合わせて95%(96人)が日常的に活用している。「使っていない」と答えた学生は2%(2人)にとどまった。
先進性より「働きやすさ」を重視 同等条件では71%がAI活用企業を選択

AI活用企業に対する第一印象は、「効率的で働きやすそう」が61%(62人)で最多となり、「先進的で成長している」の26%(26人)を大きく上回った。自由記述では「残業削減につながる」「単純作業が自動化され、コア業務に集中できそう」といった声が寄せられている。


給与や知名度が同等の2社があった場合の選択については、71%(72人)がAI活用企業を選ぶと回答した。文系・理系別では文系学生の選択率が高く、文系81%(51/63人)、理系58%(19/33人)となった。また、地方企業であっても「AI活用が進んでいれば候補に入る(条件次第含む)」と答えた割合は76%(77人)にのぼっている。
仕事減少の不安を抱えつつも95%が入社後のAI利用を希望

「AIによって自身の仕事が減る・失われることへの不安」については、52%(53人)が不安を感じていると回答した。その一方で、入社後に業務でAIを使うことに対しては「積極的に使いたい(44%)」「必要なら使う(52%)」を合わせ、95%が利用に前向きな姿勢を示している。不安があると回答した53人のうち、96%(51人)が「それでも業務で利用する」と答えた。
自由記述では、AIへの全任せに対する懸念や社員を減らさない安心感を求める声、成長への影響やセキュリティを懸念する意見などが挙げられている。
採用現場には「活用アピール」ではなく運用の透明性を求める声
自由記述の回答では、単なるAI導入のアピールではなく運用の具体性を求める意見が目立った。学生からは「具体的にどの程度使っているのか情報開示している会社が少ない」「ツールの導入だけでなく、教育やルールが整備されている会社のほうが安心できる」といった指摘がなされている。
調査元は、企業が採用活動で伝えるべき情報として、使っている業務の内容と削減された時間、人が判断する範囲、研修や削減された時間の使い道などを挙げている。
調査および企業の概要
調査の概要は以下の通り。
- 調査名:学生のAI意識調査(就職先のAI活用に関する意識調査)
- 調査主体:株式会社TKwriteworks
- 調査方法:クラウドソーシングを通じたインターネット調査
- 調査対象:大学生(1〜4年生)
- 有効回答数:101人
- 調査期間:2026年10月
- 回答者の属性:4年生39人・3年生30人・2年生18人・1年生14人/文系63人・理系33人・その他5人/所在地は東京都23人、大阪府11人、愛知県・北海道・福岡県各7人ほか全国
- 備考:構成比の数値は小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。引用・転載の際は「AI SELECTION調べ」の明記が必要。
株式会社TKwriteworksは兵庫県神戸市中央区に拠点を置き、代表取締役は栗本 貴大が務める。2024年に創業し、生成AI導入支援、メディア事業、マーケティング支援を展開している。
本記事は株式会社TKwriteworksの発表をもとに作成。
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