サイバーソリューションズ、サイバー演習サービスSCS R@ngeを11月提供へ
サイバーソリューションズ株式会社は、実戦型サイバー演習サービス「SCS R@nge」を2026年11月16日より提供開始する。同サービスは、企業のサプライチェーン・セキュリティ強化を支援する統合ソリューション「Security Star★Suite」シリーズの第二弾として展開される。台湾のサイバーセキュリティ専門企業Shield eXtreme(微智安聯股份有限公司)との独占OEM契約に基づき、クラウド型で実践的な演習環境を提供する。
人材不足を背景とした提供の経緯
サイバー攻撃の脅威が世界的に深刻化する中、国内ではサイバーセキュリティ人材が約11万人不足しているとの調査結果があり、人材育成が課題となっている。経済産業省も2025年5月に「サイバーセキュリティ人材の育成促進に向けた検討会 最終とりまとめ」を公表するなど、官民での推進体制の構築が進められている状況にある。
技術の習得にはサイバー攻撃への応戦演習が不可欠とされる一方、外部に影響を与えない隔離環境の構築や題材の作成・更新は各組織にとって容易ではない。同社は「SCS R@nge」を通じて即座に利用可能な環境をクラウド型で提供し、人材育成の支援を目指すとしている。
台湾での観測データを基にした演習シナリオ
「SCS R@nge」は、参加者ごとに独立した閉域の仮想環境を自動構築し、攻撃側(オフェンス)と防御側(ディフェンス)の両観点での演習環境をWebブラウザ上で提供する。演習エンジンは、台湾台南市に本社を置くShield eXtreme(微智安聯股份有限公司)と日本における独占OEM契約を締結して提供を受ける。
台湾の国家安全局[NSB]が2026年1月に発表した内容によると、2025年に中国のサイバー部隊が台湾の重要インフラや政府関連ネットワークに対して実施した侵入試行は、1日平均で約263万回、年間換算で約9億6,000万回以上に達したとされる。「SCS R@nge」には、台湾で実際に観測された攻撃の手口を基にした演習シナリオが多数収録されている。
サービスの主な特長は以下の通りとなっている。
- 演習シナリオは150以上をラインナップ:入門者向けの基礎から高難易度まで段階的に用意され、題材を自作・調達せずに学習レベルに合わせて利用できる。
- 参加者ごとの完全隔離環境:演習トラフィックが外部へ影響しない閉域構成を採用。
- スキルの可視化:演習履歴や到達度をダッシュボードで管理し、育成計画や採用評価に活用可能。
- 柔軟なライセンス体系:講師を伴う1〜数日間の研修向け「研修ライセンス」、日々のスキルアップ向け「サブスクライセンス」、社内コンテストやCTF形式イベント向け「チーム対抗演習ライセンス」の3種類を用意し、シナリオの選択購入にも対応。
- 17年の安定したクラウド運営実績:2009年のサービス開始以来培った運営経験に基づき、国内データセンターで運用。日本語サポートや国内法令に準拠。
2000年1月の創業以来、セキュリティソリューションやコミュニケーションソリューションの企画・開発・販売を展開している。東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー34階に本社を置き、代表取締役社長は林 界宏が務める。証券コードは436A。URLは https://www.cybersolutions.co.jp/ となっている。
本記事はサイバーソリューションズ株式会社の発表をもとに作成。人材不足に関するデータはISC2 Cybersecurity Workforce Study 2023、台湾のサイバー攻撃試行データは台湾の国家安全局[NSB]の発表に基づく。
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