高度管理医療機器「キトスラCX」販売開始、シリーズA 1stクローズで総額1.4億円を調達
iCUREXが総額1億4,000万円を調達 創傷被覆材の量産体制を構築へ
CATEGORY: ビジネス
鹿児島大学認定ベンチャーのiCUREX株式会社は、シリーズAラウンドの1stクローズと融資を合わせ、総額1億4,000万円の資金調達を実施した。自社開発したキトサンハイドロゲル創傷被覆材「キトスラCX」の市場浸透を加速させる狙いがある。調達資金は、製造設備の増強や量産体制の構築、次世代製品の研究開発などに充てられる。
総額1億4,000万円の調達概要と資金使途

鹿児島県鹿児島市に本社を置くiCUREX(代表取締役:武井 孝行)は、シリーズAラウンドの1stクローズにおいて優先株式により1億円を調達した。引受先は株式会社NCBベンチャーキャピタル、グリーンコア株式会社、株式会社INDEPの3社である。これに加え、株式会社日本政策金融公庫からの融資4,000万円を受け、調達総額は1億4,000万円となった。なお、市場展開や研究開発を加速するため、シリーズAラウンドの2ndクローズによる追加の資金調達も視野に入れている。
調達した資金は、「キトスラCX」の本格的な市場展開に向けた製造設備の増強、量産に必要な原材料・部材の調達、次世代製品の研究開発などに活用される。生産能力の拡大や製造・品質管理体制の強化を進めて製品の安定供給を図るほか、医療機関との連携を通じた臨床エビデンスの蓄積や情報提供を推進する方針である。さらに、コア技術であるキトサンハイドロゲル技術を基盤とした次世代製品の開発や、将来的な海外展開を見据えた事業基盤整備にも取り組む。
創傷被覆材「キトスラCX」の特徴と開発の経緯
「キトスラCX」は、狭小かつ複雑な形状の創傷における医療現場のニーズに着目して開発された。シリンジにあらかじめ充填されたキトサンハイドロゲル微粒子を創傷部位へ直接注入できる設計となっており、創傷の形状に応じて充填して創部を被覆し、適切な湿潤環境を維持して創傷治癒を促進する。主な原料には、カニやエビなどの甲殻類の外殻等に含まれるキチンから得られる天然由来高分子「キトサン」が用いられている。
本製品は、2026年5月1日に高度管理医療機器(クラスⅢ)として製造販売承認を取得し、同年7月の保険適用を経て、9月に製品上市に至った。
- 販売名:キトスラCX
- 一般的名称:二次治癒親水性ゲル化創傷被覆・保護材
- 承認年月日:2026年5月1日
- クラス分類:高度管理医療機器(クラスⅢ)
- 医療機器承認番号:30800BZX00131000

開発者であり創業者の代表取締役・武井 孝行氏は、約20年前に大学教員として医療用材料の研究を始めた際、一般的な絆創膏では対応が難しい創傷を保護する創傷被覆材に着目したという。医師との臨床研究を経て、研究成果を製品として社会に還元したいと考え、吉永氏とともに2023年10月に同社を共同設立したと経緯を述べている。
iCUREX株式会社の概要
iCUREX株式会社は、20年以上の基礎研究を基盤として2023年10月に設立された鹿児島大学認定ベンチャーである。キトサンを活用した独自のハイドロゲル技術をコア技術とし、医療機器の研究開発から事業化までを一貫して手掛けている。
- 本社:鹿児島県鹿児島市
- 代表取締役:武井 孝行
- 設立:2023年10月
- 主な許認可:第一種医療機器製造販売業許可(許可番号:46B1X10002)、医療機器製造業登録(登録番号:46BZ200021)、高度管理医療機器等販売業・貸与業許可(許可番号:指令 生衛薬 第753号)
本記事はiCUREX株式会社の発表をもとに作成。

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