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岩瀬コスファと千葉製粉の共同研究がIFSCC最優秀応用研究ポスター賞を受賞

化粧品原料などを手がける岩瀬コスファ株式会社は、オーストラリア・パースで開かれた「第36回 IFSCC Congress 2026 Perth」において、ポスター発表部門の最優秀賞「Poster Applied Research Award(最優秀応用研究ポスター賞)」を受賞した。本研究は、千葉製粉株式会社との共同研究による成果となる。植物由来ワックスと千葉製粉のオイルゲル化剤「レオパール」を組み合わせることで、チューブから絞り出すと液状化するというバーム製剤の長年の課題を克服した。

課題だった植物由来バームのチューブ化と使用感を両立

クリーンビューティーの広がりとともに100%植物由来原料への需要が急増する一方、従来の植物性ワックスを用いた製剤は、適度な固さ、離油防止、とろける使用感、長期安定性を同時に達成することが困難とされていた。また、衛生面や利便性から人気の高いチューブ容器では、押し出す力(せん断力)によって内部の結晶構造が破壊され、液状化したまま復元しない課題があった。

岩瀬コスファと千葉製粉は、千葉製粉のオイルゲル化剤「レオパール(デキストリン脂肪酸エステル)」が持つワックスの結晶構造を制御できる性能に着目した。岩瀬コスファの製剤工学と組み合わせることでワックス結晶の粗大化を抑制し、微細な結晶ネットワークを形成して油分の染み出し(離油)を防ぐことに成功した。さらに、チューブ吐出時の押し出し応力に耐え、吐出後に元の固形構造へと戻る優れた可逆的構造復元性を実証し、100%植物由来でありながらチューブ容器での使用と高安定性を両立させる処方を完成させた。

今後の展望

岩瀬コスファは、今回の受賞について、原料サプライヤーの素材技術と自社の製剤工学を融合させ、環境配慮と上質な使用体験の両立を実現した点が高く評価された成果と考えている。本技術の活用により化粧品メーカーの開発を支え、よりスムーズな商品化をサポートする方針を示している。

受賞概要

  • 学会名:第36回 IFSCC Congress 2026 Perth
  • 受賞名:Poster Applied Research Award(最優秀応用研究ポスター賞)
  • 受賞者:松崎 晃一(岩瀬コスファ株式会社 研究開発部)
  • 共同研究者:今井 裕美 氏(千葉製粉株式会社 機能素材事業本部 化粧品素材開発部)
  • 発表演題:Dextrin Fatty Acid Esters as the Key to Solving the Sustainable Rheology Dilemma “Achieving Both Luxury Sensory Experience and Environmental Responsibility in Modern Balms”(和訳:サステナブルな製品開発におけるレオロジーのジレンマを解き明かす鍵としてのデキストリン脂肪酸エステル(レオパール)の利用 “現代のバームにおける上質な使用感と環境配慮の両立”)

IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)について

世界81の国・地域、約16,000名以上の会員からなる化粧品技術の国際学術組織。毎年開催される学術大会には世界中から数百報の研究発表が集まる。

岩瀬コスファ株式会社の概要

  • 会社名:岩瀬コスファ株式会社
  • 代表者:代表取締役社長 岩瀬 由典
  • 所在地:〒541-0045 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号
  • 創業:1931年9月
  • 事業内容:化粧品原料、医薬品原料、食品機能性原料、機能性食品、生活習慣病関連製品、その他化成品の販売および輸出入
  • URL:https://www.cosfa.co.jp/

本記事は岩瀬コスファ株式会社の発表をもとに作成。

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